新年度も始まり、何か新しいことにチャレンジしたいと考えているエンジニアの方も多いのではないでしょうか。
新しいことを始めるとき、いまの仕事と直接関係していることであれば、周りに教えてくれる人もいるため、比較的順調に勉強出来たりすると思います。
ただし、あまりいまの仕事とは関係ないけど、自分が興味を持った分野を勉強したい、と思うこともあると思います。
そのような周りに教えてくれる人もいない状況で、どのように勉強に手を付けていくか、私の考えを書こうと思います。
その道のスペシャリストになる、というよりは、まずは広くスキル・知識をつけていきたい、という方には合う方法かも知れませんので、私の考えも参考にしていただいて、自分なりの方法を見つける手助けになれればうれしいです。
もくじ
まずは情報収集しよう
何かしらのきっかけで、勉強したい分野が見つかっている状態だとします。
その場合、まずは少しで良いので、その分野が業界の中でどのようなモノなのかを調べない事には何も始まらないと思います。
ここでは、私もエンジニアですので、技術系のテーマについて新しいことを学びたいということで進めたいと思います。
ステップとしては、
- そもそもどのような技術なのか
- その技術が活用されている分野はどのようなところなのか
- 世の中的にホットな技術なのか
- 試せないのか
あたりを調べるところから始めます。
ここで注意が必要なのは、あまり深入りしすぎないこと。
一般的な情報収集という意味では、広く情報を集めて取捨選択していく必要があると考えていますが、このようなときに、深入りしてしまうとなかなか手が付けられない、という状態に陥ってしまいます。
情報が欲しいわけではなく、自分のスキルとして身につけたい、というのが一番の目的だと思いますので、ある程度調べることができたと思ったら手を動かしましょう。
その場でとどまっているだけでは、時間がもったいないです。
勉強開始して新しいスキルを身につけスキルアップしよう
その技術は実際に試すことはできないのか
最近では、○○のコミュニティ版といったフリーで使えるものがかなり増えていると思います。
最初はよくわかっていない状態だったとしても、「○○を使ってみた」といったサイトも多くあり、その通りに実装したりしていくだけでも十分だと思います。
試していると、必ずと言っていいほどどこかで躓きます。
躓くと、その部分を調べる必要がでます。
といった具合に少しずつでも手を動かしながら進めていくことで、知識がどんどん深くなっていくと思います。
私も、少し古いですが、仮想化関連のテクノロジ、OpenStack、Kubernetes、AWS/GCP/Azureなどなど、基本的には無料のものや、無料期間があるもので手を動かすことをやってきました。
やはりエンジニアとしては、本で勉強しているだけでは自信が持てません。
何かしら実際に触れる環境が無いかどうか、全部は無理だとしても少しでも触れる環境があるのであれば、とりあえず触ってみることをお勧めします。
目指すスキルに関連した資格制度はあるのか
手を動かすことが重要というのは変わりがないのですが、見つけたスキルを仕事に生かしていきたい、という場合、我流だけではどこかで限界がきてしまうと思いますので、体系立てた知識が必要になってくると思います。
その場合に私がよくやることとしては、資格制度の活用です。
資格の重要性については、意見が分かれるところかも知れませんが、資格が重要ということを言うつもりはありません。
資格は持っていないよりは持っている方が良いとは思いますが、資格を持っているからといって、世の中で通用するエンジニアにスキルアップできた、と思うのは少し気が早いと思います。
ですので、最初に資格制度と記載させていただきました。
重要になるのは、資格ではなく資格制度です。
資格制度があると、その資格のための本やサイトなどが多くある可能性があり、そこでは、必要な知識(不要な知識も含まれますが)が網羅的に整理されていることが多いと感じます。
そのため、私も手を動かしているだけでは、応用が利かなくなってきたときに、体系だった知識を学ぶために、資格制度の勉強を始めることがよくあります。
ただし、実際に資格試験を受けようとすると、資格によっては教材や受験料など高価なものも多く、実際に試験を受けることはしない場合も多いです。
またまた古いところでは、OpenStack関連の資格としてOPCELなども勉強はしましたが受験はしてないですね。
少し前ではG検定を取得しましたが、こちらも資格を取るつもりはなかったのですが、コロナ禍で時間があったこともありたまたま取得したという程度です。
たしかに、資格を持っていれば、最低限そこまでの知識はあるんだな、という証明になると思いますので、転職などには多少有利になるとは思います。
ただ、実際の評価という意味では、あまり資格が重要視されるようなことは少ないと思います。
そのため、私は、体系だって勉強できる道標、という風に割り切って資格制度を使うようにしております。
まとめ
エンジニアであれば、次々と出てくる新しいテクノロジーへの興味は尽きないと思います。
しかし、すべてのテクノロジーを勉強して試していこうとしたら、いくら時間があっても足りません。
それでも、自身の価値をあげるためには、新しいテクノロジーを貪欲に学ぶという姿勢は、必ず必要になります。
その時に、できるだけ効率的に新しいテクノロジーを身につける、ということを目指す必要があると思っています。
今回私のやり方を簡単に書かせていただきましたが、皆さまも自分にあったやり方を見つけて、スキルアップしていってほしいと思います。
参考記事: