出足の遅さが致命傷になる、部下の小さなサインに気づけない上司にだけはなるな

新年度が始まり、自身の周りの環境が変わった方もいらっしゃると思いますし、ここから心機一転と思っている方もいると思います。

また、初めて上司という立場になり、後輩ではなく部下を持つような立場になる人もいると思います。

そこで、上司として大事になること、広く言えば人としても必ず大事になってくることについて考えていきたいと思います。

数年前とは働き方も大きく変わっており、これからの上司に求められること、これまでも求められてはいたが、より明確に必要な能力となるものなど、大事なことも増えたり変わったりしています。

これらのことが、少しでも皆様の気づきになり、今後の自分に生かしていっていただければと思います。

やはり人と話す機会は減ってしまっているのが現状

テレワークなどの働き方が当たり前になりつつあり、無駄な通勤時間が無くなり、メリットも多くあります。

しかし、やはり、人と顔を合わせて会話する機会は、減ってしまっているとも言えます。

また、上司になると様々な視点で部下の活動を見ていく必要があります。

ただし、マイクロマネージメントになってしまっては絶対にダメです。

以前は、席を並べて仕事をしていたこともあり、部下が何をしているか分かりやすかったのですが、いまはテレワークなども増え、これまでのようには部下の活動が見えづらいのは事実です。

そのため、どうしても事細かに報告を求めてしまうマイクロマネージメントに陥ってしまう人がいます。

マイクロマネージメントになってしまっては部下はついてきません。

また厄介なのが、マイクロマネージメントをしているということは、部下との接点が多いように感じてしまうことです。

そのため、そのマイクロマネージメント上司は、部下をきちんとケアしていると自負してしまいます。

さて、これらの問題を起こさない上司になるために、何に気をつけていけば良いのでしょうか。

1on1などの施策だけでは不十分、根本は傾聴できているかどうか

人と会えない時代において、会社や上司も色々対策は考え実行していると思います。

その中でも、良く言われているのは、1on1ミーティングと呼ばれるものではないでしょうか。

「何かあったら、いつでも相談してください」

と言っても、なかなか上司や先輩に相談することが出来ない人もいます。

そこで、ある程度定期的に時間を取っておいて、業務以外のことも話せる機会を作ろうとしているものです。

確かに、わざわざ電話で相談するよりは心理的なハードルは低くなり、部下から相談がしやすい環境ではあると思います。

しかし、部下が感じる心理的なハードルは、タイミングや回数、距離だけではありません。

上司自身の振る舞いや態度が一番のハードルになります。

私が考える上司にとって大事な能力の一つは、やはり傾聴力になります。

「みなさんは相手の話を聞いていますか?」

このように聞くと、ほとんどの方は「もちろん、聞いている」と答えると思います。

それでは、

みなさんは相手の話を聴いていますが?
みなさん相手の話を遮るようなリアクションをしていないですか?
みなさんは相手の話を、自分の都合の良いように解釈していないですか?
みなさんは相手の話を聴いて、自分の考えを訂正しなければならないとき、素直に訂正できていますか?

このようにブレイクダウンすると、いかがでしょうか。

これでも、「もちろん、そんなことはやっている」と答える方もいるでしょう。

でもちょっと待ってください。

正直、完璧にできている人を私は見たことが無いです。

私自身もできていない部分が多くあると思っております。

ここで重要なことが、このようなことを言われたときに、

まず反論するのではなく、一度自分の中に取り込んでみる

その後、自分と照らし合わせて考えてみる

これをできるかどうかだと思います。

だれでも、自分の間違いを指摘されるのは恥ずかしいコトかも知れません。

それも部下からの指摘だとすると尚更です。

この小さなプライドが邪魔をして、部下からの相談を聴いているつもりでも、部下の小さなサインに気づけない、気づけないから対策も打てないことになります。

まだ小さなサインなら気づけなくても、大きくなったら気づくと考えていたら大間違いです。

小さなサインのうちに対処するから効果的であり、出足が遅れて大きくなってしまっては、もう手の打ちようがないケースが多いです。

そのため、部下の小さなサインを見逃さないためにも、何度でも言いますが、

傾聴力

これは必ず身につけるべき、常に意識し続けるべき、常に向上させるべき、能力だと言えます。

まとめ

新年度になり、これから上司として新たな環境で頑張ろうとしている方も多いと思います。

上司になると様々なことが変わるかも知れません。

不安な気持ちもあるとは思いますが、上司としてまず必要なことである、傾聴力を身につけることで、チーム・ビルディングがぐっと楽になるでしょう。

まずは部下を一人の人間として認識する、上司だから偉い訳ではない、これを理解することで、みなさんのこれからの上司としての活躍が明るいものとなっていくでしょう。

参考記事:

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