生産性を上げていこう。
良く言われることかも知れませんが、具体的にはどのような指標でどのように生産性を上げいくのか、曖昧なまま進んでいることも多いのではないでしょうか。
コロナによるテレワークの定着や少子化による労働力の減少など、様々な外的要因があるなかで、生産性を高めていくことは企業としては必須だと思います。
また、会社として生産性の高い状態を維持てきていると、働いている社員も生き生きと働くことができるような気がしております。
そのため、適切な指標、適切な方法で生産性の高い部隊にしていきたいと感じています。
そこで、生産性をはかる指標と、生産性を上げるための方法について考えてみたいと思います。
もくじ
生産性とは? 生産性をはかる指標とは?
生産性とは、一言でいうと、投資に対してどれだけのアウトプット、製造物を作り出せるか、ということになります。
生産性=成果(生産量や生産額)÷投資(人件費や原材料など)
また、生産量や生産額というと、いわゆる製造業をイメージしたものになるため、製造業以外の業種ではしっくりこない場合があります。
そのような時には、付加価値生産性という指標もあり、大きくはこの2つの指標を使われることが多いかと思います。
少し注意が必要な点としては、あまり細かい母数で指標をみると小さな外的影響で数値が大きく変動してしまうため、会社全体などある程度の母集団で見ていく指標になるかと思います。
細かい単位で指標をみてしまうと、外的な要因の影響が大きくなってしまい、適切な指標とならない可能性があるためになります。
この数値を良くしていくことが、生産性を上げることにつながります。
生産性を上げていく方法
まずは業務を可視化することが重要
何をするにしても、そもそも今自社にはどのような業務があり、誰がどのタイミングでどのように業務を実施し、誰に引き継いでいるのか
このようなことが可視化されていないと何も対策を打つことができません。
ここを後回しにして、目の前のわかりやすい効率化にだけ目が行きがちですが、それだといずれ思った効果が出ない、ということになってしまいます。
業務が可視化されることで、無駄な業務や、二度手間になっている業務などが見えてきますので、その無駄を排除する方法を検討する、という流れになります。
システムやツールによる改善
業務が可視化されると、システムやツールを導入することで、業務時間を短縮できたり、そもそも業務を自動化できたりといった効果を期待することができます。
システムやツールを入れたらすぐ改善、という手放しで改善することはありませんが、どれだけ工夫して無駄な業務をなくしていっても、システムやツールにはかなわない業務もたくさんあります。
そのような部分には思い切ってシステムやツールを導入することで、劇的に生産性が上がるといったことも良くある話です。
最後は人。環境を改善して働きやすい環境へ
生産性を上げようとしたときに、見落としがちなのが、働いている社員の働きやすさといった部分だと思います。
業務を可視化して、無駄を排除して、ツールによる自動化をして、というだけでは、働いている社員のモチベーションは上がらないかも知れません。
ただし、生産性を決めるのはやはり人であり、個人個人の生産性を上げることが重要になってきます。
そのために、社員が働きやすい環境を作る、これが必要です。
働きやすい環境をつくるための方法、これは会社の風土によっても変わってくるかもしれませんが、
・フレックスタイムの導入 ⇒ 働き方の多様化
・休憩スペースのようなものを設置
・評価制度の改革
などなど、社員のモチベーションが上がる施策が必要です。
会社は人で動いていますので、ツールを導入するといったものは必要ではあるのですが、そのツールが誰の役に立つのか、という視点が大事なのだと思います。
まとめ
生産性向上、すごく良い言葉だと思います。
生産性を上げて、プライベートと仕事を両立することが、社員の将来を良くするものだとも思います。
注意しなければならない点としては、この指標を掲げていたとしても、対策が残業を減らすことが目的となっているようなケースです。
たしかに一時は、残業代が減り生産性があがったように見える可能性もあるのですが、働いている人のモチベーションは下がってしまう危険性があり、長期的には生産性を下げてしまうことにつながりかねません。
この辺りは、会社からのメッセージの出し方が非常に重要になってくると思います。
生産性を高めて、仕事もプライベートも充実した人生を送れるようになりたいものです。
それが、競争力の高い会社になっていくための第一歩だと思います。
参考記事: