上司やリーダーに求められる一番大事な人を育てること、その方法とは

出世をして上司やリーダーになり、いろいろな仕事が増えると思いますが、その中でも一番大事なことは人を育てることと言っても過言ではありません。

上司やリーダーに求められることは、個人での成果やアウトプットよりも、組織やチームとしての成果でありアウトプットになります。

その成果やアウトプットを最大化していくためには、部下やメンバーに協力してもらう必要がありますし、部下やメンバーに成長してもらう必要もあります。

そのような状況で、上司やリーダーは、人を育てる必要があるのですが、人を育てるために必要になる考え方として3つ紹介したいと思います。

・簡単に答えを先に言わない、教えない
・小さい失敗はさせる、フォローしない
・間違っていること、直してほしいことはきちんと伝える

これら3つだけではないですが、なかなか上司やリーダーになったばかりの方などにとっては難しい部分だと思いますので、ここについて具体的に記載していきます。

組織やチームの成果がなかなか成長しないといったことを感じているような方々の助けになれば嬉しいです。

簡単に答えを先に言わない、教えない

上司やリーダーになったばかりの方にとっては最初、難しい部分だと思います。

例えば、部下やメンバーが相談に来て、話を聞いていると、ついつい自分が思う答えをすぐに言ってしまう人がいます。

これは、その時は、部下からしても「ありがとうございます」という気持ちになりますし、適切な方向に短時間で進むことができ良いように感じるかも知れません。

ただし、答えをすぐに教えることを続けていると、やはり部下やメンバーは考えることをやらなくなっていきます。

もちろん、あからさまに考えない、という状態になる人は少ないと思いますが、上司の言ったことをきちんとこなせばよい、となってしまいますので、部下やメンバーが成長する機会を奪ってしまっています。

回りくどかったり、纏まっていなかったりする相談も多くあり、上司であるあなたも忙しく時間がない状況なのは分かりますが、最低でも1度は自分で考えさせることが必要だと思います。

突き返すのではなく、ヒントを与える、もしくは考え方の手法を与えるといった工夫をしてあげることで、部下やメンバーが自ら考えて動けるようになってくると思います。

小さい失敗はさせる、フォローしない

これは、少しいやらしいやり方ではあるのですが、失敗という経験は、成功という経験より大きなものを得るチャンスとも言えます。

そのため、答えを先に言わない1点目に通じる部分もあるのですが、部下やメンバーが自ら考えて行動している様子を見ていると、

これは、どこどこで躓くな

ということが分かる場合があります。

そのような時はチャンスです。

上司であるあなたからすれば、躓くポイントに予想がついているのですから、部下やメンバーにはあえてそのまま進めさせて、躓いた後のリカバリーの準備をしておけば良いのです。

ここでも、1度はどのようにリカバリーするかを部下に考えさせることも必要になりますが、失敗のリカバリーでは即決しないとダメな状況もあると思いますので、その時には、用意しておいたリカバリープランを発動させるだけです。

これだけで、部下やメンバーは失敗という経験をもとに、どのように進めることが良かったのか、失敗した後のリカバリーの仕方、これら貴重な経験を積むことができます。

もちろん、致命傷になるような失敗をしそうな場合に放置してはいけませんが、かすり傷程度の失敗なら、自身に経験させることが、成長にもっとも有効なことになります。

間違っていること、直してほしいことはきちんと伝える

3つ目は、評価ということになるのかも知れませんが、やはり必要なことだと思います。

この時に重要になるのは、

・自分の信念、軸をもって指摘する
・自分が間違っている場合もあることを理解する

ということだと思います。

・自分の信念、軸をもって指摘する

部下からすると、以前と異なる指摘をされてしまうと、どうすれば良いのかが分からなくなります。

そのため、どのような指摘をするにしても、自分なりの考え方や信念、軸をもってその軸と照らし合わせた形で指摘する必要があります。

ここは、上司になりたてだと難しいかも知れませんが、軸を作り上げている最中であることも含めて、すべてオープンにしておけば良いと思います。

自分の軸をことあるごとに伝えておくことで、その軸に対して、どのような点がダメだったのか、どのような点は良いのかが、部下にとっても分かりやすくなり、指摘も素直に受け入れてもらえるようになります。

・自分が間違っている場合もあることを理解する

どれだけ、自分が考えて軸を作っていたとしても間違っていることはあります。

時代の変化によって、以前は正解であったことが、今は間違っているということもあります。

自分も間違っている可能性があることを、絶対に忘れてはいけません。

部下やメンバーを指摘するときは、自分の軸をもとに毅然とした言動で指摘する、その上で部下やメンバーの反論や意見もきちんと聴く、自分の軸が間違っていると感じたら素直に謝り、自分の軸も調整する、これが大事になります。

上司も人間ですので、間違うことはあり、そのこと自体は恥ではないです。

間違いを認めないことが恥なのです。

まとめ

上司(管理職といった方が良いかも知れません)の業務の中で、一番大事といっても良い人を育てることについて記載させていただきました。

・簡単に答えを先に言わない、教えない
・小さい失敗はさせる、フォローしない
・間違っていること、直してほしいことはきちんと伝える

簡単なことではありませんが、組織やチームの成果、アウトプットを最大化していくためには避けて通れない部分だと思います。

相手によっても微調整しながら実施していかなければならないかも知れませんが、自分の信念をもち、部下を良く観察しながら、ここで書いたような方法を意識して、人を育てることに取り組んでいただければと思います。

部下やメンバーが育てば、それは自分が楽になることでもありますので、その日を夢見ながら頑張ることが大事なのだと思います。

参考記事:

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