なぜかあの人の周りには人が集まっている、ということを感じたことはありませんでしょうか。
スキルだけでいうと、自分の方が上なのに、その人の方が評価が高く出世も早い。
このような人に共通して言えることは、周りの人間からとても信頼されている人だと言えます。
それでは、信頼される人と信頼されない人の違いはどこにあるのでしょうか。
信頼されない人が無意識のうちにやってしまっていることを考えながら、自分自身も信頼される人になるための意識づけを行っていきましょう。
もくじ
相手から信頼されない人がやりがちこと
否定の言葉から会話が始まる
「でも」
「だって」
「いや」
相手から信頼されない人の特長として、これらのような否定の言葉から会話が始まることが多いです。
特に部下からの意見に対して、揚げ足をとるかのように、これらの言葉を使いながら自分の考えを言う人です。
上司は、部下より経験豊富である場合が多く、部下の意見より良い意見を持っている可能性が高いですし、そうありたいと思う気持ちも分かります。
その気持ちが強すぎて、部下に負けたくないと思っているのかどうかは分かりませんが、部下の意見を無意識に否定し、自分の意見を言ってしまいます。
このような状態になると、部下としては、意見を言っても自分の意見は否定され、どうせ上司の意見になるのだから言っても無駄という気持ちが芽生え、どんどん意見を言わなくなってしまいます。
自分を正当化する気持ちが強い
1点目の根底にある部分かも知れませんが、自分を正当化する気持ちが強い人も信頼を集めることは難しいでしょう。
承認欲求が強いということなのかも知れませんが、
「私はやっているのに、周りはやっていない」
「私だけがやっている」
「私しかできない」
などの言葉が頻繁に出てしまう人は要注意だと思います。
もちろんこのような人は、自分自身で努力されている方だとも思います。
ただし、自分の物差しだけで自分だけがやっている、という考えは浅はかです。
相手の行動の中で、自分自身から見えていない部分は自分が思っている以上に多くあります。
このような人と仕事をしても、手柄を横取りされる感覚をもってしまうため、周りの人からは信頼されづらいという状況になってしまいます。
そもそも相手を信頼していない
心理学的に、自分が嫌いな人からは嫌われる、ということがあるようです。
これと同様に、相手を信頼していない人は、その相手からも信頼されないと思います。
相手を信頼していない人のやりがちな行動としては、○日までと期限を設定してお願いした業務でも、期限前にもかかわらず細かく進捗を聞いてしまう、といったことが挙げられると思います。
そのような行動をされていると、誰もその人と一緒に仕事をしたいとは思わなくなりますよね。
相手から信頼される人の言動
それでは、信頼されない言動を頭に置きつつ、信頼される人の言動を見ていきましょう。
やる気を引き出す言葉使った会話
ここは意識的に、無理やりでもやっていくことが重要になりますが、逆に言うと自分の意識で変えていきやすいポイントでもあると思います。
部下の意見をまずは受け入れる言葉を意識的に使う。
- なるほど
- そういう考え方もあるね
部下の意見に対して反論なり指摘をしてあげないとダメなことも多いとは思います。
その場合でも、いきなり否定から入るのではなく、
- なるほど。〇〇の観点だとどうなります?
- そういう考え方もあるね。○○な考え方をしたら結論はどうなります?
といった感じになります。
出だしの言葉で肯定の言葉を意識するだけで、後に続く言葉も少し前向きになると思いますので、無理やりでも意識して使ってみることが重要です。
相手を認めて信頼している
言うのは簡単ですが、こちらは深層心理の部分でもありますので、簡単には変わっていかないかも知れません。
それでも、少しずつ変えていくことが必要です。
期日前でも進捗が気になるような人は、最初からもっと細かくマイルストーンの認識を合わせて仕事をお願いすれば良いのです。
期日が〇日後なので、その2日前くらいに〇〇まで終わっていると思うので、そのあたりで進捗教えてください
と、はじめから宣言していれば、言われた方もそれほど苦痛にはならないと思います。
もちろん、部下のレベルによって、このマイルストーンの粒度を調整する必要はあると思います。
中堅社員に対して、ほぼ毎日報告を求めるようなマイルストーンは逆効果かも知れません。
まとめ
相手から信頼されない人はどのような人なのか、信頼される人になるためにはどのようにすれば良いのかについて考えてみました。
これはサラリーマンに限った話ではなく、すべての仕事に共通することだと思います。
信頼される人間になることで出世が早くなります。
その理由は、自分が困ったときに助けてくれる人が周りにいる、という状況になりますので、日々の仕事が格段にやりやすい状態になると思います。
一言でいうと包容力ということになるのかも知れないですが、まずは足元のできることから一歩ずつ進めていきましょう。
信頼される上司になるために、以下の記事も参考にしていただければと思います。
参考記事: