老後2000万円問題に始まり、老後の生活がすごく不安に思ってしまう今日この頃だと思います。
そのようなニュースを見ていて、では自分はどうすれば良いのか、ネットで検索して調べていると、サラリーマンでは難しいので副業をしましょうとか、開業して自分で稼ぐ力を身につけましょう、という記事を見かけます。
その記事を書いている人も、絶対に副業をしろだとか、絶対に開業しろだとかを言っているわけではないのですが、記事ということもあり、そのように感じてしまうことも多いと感じてしまいます。
私も自分自身を磨き続ける必要がある、という点では同じ気持ちではあるのですが、サラリーマンという安定した職業をもっと良い意味でとらえ、その中で出来ることを探すことも大事だと思います。
※もちろん、副業なども、あくまでもサラリーマンをやりながら、ということではあるのですが。
そこで、
・サラリーマンで安心な老後を過ごすための準備はできないのか
・サラリーマンでもできることは何なのか
について、現状をもとに考えてみたいと思います。
もくじ
サラリーマンで安心な老後を過ごすための準備はできないのか
サラリーマンだと安心な老後を迎えることはできないのでしょうか。
答えはNoだと思います。
良く考えてみてください。
サラリーマンであるということは、毎月一定の給料をもらえる立場だということです。
例えば起業し、フリーランスで働いている場合では、成果によって給料がもらえないこともあるのです。
確かに、サラリーマンとして働いているからといって、一生、毎月一定の給料がもらえるとは限りません。
明日会社が倒産するリスクもあります。
そのため、仮にそのような状況に陥ったとしても世の中で通用する自分であり続ける必要はあります。
ただ、フリーランスのように、来月急に収入が0になるといった可能性は極めて低い状況であることは間違いないと思います。
それであれば、毎月一定の給料から老後資金のための準備をすることは可能だと思います。
支出の方が多くて難しいです、と言う人もいますが、それはフリーランスとして多くの収入を得ていても、その分支出が増えて同じことを言うだけだと思います。
私も、入ってきた分は全部使うような生活をしてきました。
昇給・昇格をして、給料も上がってきましたが、それでも同じようなことを言っておりました。
これは、サラリーマンだからとか、フリーランスだからとかではなく、自身を律することができるか否か、だと思います。
自分を律する、それが一番難しいことではあるのですが、まずはその気持ちを持ち、今置かれている自分の状況で、何ができるのか、小さな一歩でも良いので踏み出すことが大事なのだと思います。
サラリーマンでもできることは何なのか
先にも記載しましたが、サラリーマンである以上、毎月ある程度一定の給料を見込むことが出来ます。
ここから、先に将来のために使う分を使ってしまいましょう。
最初は少しずつで良いです。
私は、これに気づくのが遅かったと思います。
老後までの時間を考えると、その時間が少なすぎると選択肢が減ってしまいますが、例えば社会人になったばかりの方にとっては、十分な時間がありますので、最初は無理せず少しずつ始めましょう。
それでは何から始めるかというところですが、これは最近どこでも言われておりますが、やはりつみたてNISAから始めるのが無難かなと思います。
つみたてNISAは年間40万円の投資に対する運用益が20年非課税になる制度です。
2024年からは、積み立て枠だけでも、年間120万円の投資分が非課税になっています。
社会人になったばかりの方にとって初めから、40万円や120万円は大きすぎる出費だと思いますので、本当に徐々に始めてみれば良いと思います。
例えばですが、毎月10,000円の積み立てを20年間するとします。
それを年利5%で運用すると、40年後には1,000万円を超える金額になります。
少し計算方法だけ書いておきます。
〇毎月10,000円貯金した場合
10,000円×12か月×20年=2,400,000
〇毎月10,000円積み立てた場合
10,000円×12月=120,000 ⇒ 年利5%で20年後 405.8万円
その後積み立ては停止して、さらに20年後、1,076.7万円
いかがでしょうか?
毎月の積立額が10,000という金額で、インパクトに欠けるかも知れませんが、それでも1,000万円を超える金額なります。
20代前半から40年後ですので、今の時代でいうと、ちょうど老後生活の始まる時期ですが、少なくともこれだけの資産があることになります。
もちろん、将来は今よりも年金額が減る可能性もあり、1,000万円だけで完璧ということではないのですが、毎月1万円で、ここまでの資産を気づけるのであれば希望が持てないでしょうか。
さらに、最初から言っているように、サラリーマンである以上、ある程度の収入を見込むことが出来ます。
その見込める収入のうち、一部を積立に回すだけで、このような結果を得ることが出来ます。
仮に、年間40万円≒毎月33,333円を積み立てることができれば、上記の約3倍ですので、3,000万円を超える資産になります。
このように積立投資と安定した給料をもらえるサラリーマンのセットは、ある意味最強なのだとも思います。
まとめ
個人的には、副業や起業にも興味はありますので、無理せずトライしていきたいとは感じております。
それでも、サラリーマンという武器を使うことでも、色々な方法で安心した老後を暮らすための準備はできることが分かったのではないでしょうか。
ですので、私が言いたかったことは、
・副業が良い悪い
・起業が良い悪い
・サラリーマンが良い悪い
ではなく、今自身が置かれている立場の中で、工夫して何が出来るかを考える、これが大事ということになります。
将来の不安はいくら考えても無くなるものではありませんが、少しずつでも出来る準備はしていきたいと感じます。
参考記事: