話題の量子コンピュータ、計算速度が劇的に早くなることで、様々な変化が生まれる可能性。変化を見つける視野を持とう

量子コンピュータという言葉を聞いたことがあるでしょうか。

これまでのコンピュータ、パソコンは電気信号による処理によって、様々なこと(内部的には計算)を実現しておりました。

しかし、最近は、次世代のコンピュータとして、量子により処理を行う量子コンピュータの実用化が現実のものになりつつあり、そこからもたらされる変化に期待が持たれております。

そのような時に、以下のニュースが目にとまりまして、これまで私が考えていなかった変化に気づかされました。

「ネット向け新型暗号、24年実用化 量子計算機の解読防ぐ」

この記事の内容を整理しつつ、変化に敏感になる、変化に気づく視野を持つ、と言ったことの重要性を学んでいきたいと思います。

量子コンピュータとは

量子コンピュータとは、Wikipediaから引用すると、

『重ね合わせや量子もつれと言った量子力学的な現象を用いて従来のコンピュータでは現実的な時間や規模で解けなかった問題を解くことが期待されるコンピュータ』

とのことですが、難しいですよね。

コンピュータのことを少し知っている方であれば、極論を言ってしまうと、コンピュータの中は、電気が通っていないか通っているかの、「0」か「1」の二進数ですべてが表現されていることを知っていると思います。

この部分、そもそも二進数を学校で学ぶ機会が無かった方にとっては、理解しづらいと思います。

ですので、量子コンピュータが実現することで、パソコンの計算速度が劇的に進化する、という理解で十分だと思います。

これまでも、新しいCPUやパソコンが出ると、処理速度が向上するといった広告を見たことがあると思います。

この処理速度の向上は、計算方法を工夫したり、並列で処理できる数を増やしたりといった方法での処理速度の向上でしたが、量子コンピュータで実現される世界は全く異なるものだと言えます。

イメージとしては、人間が速く走ろうとして走り方を研究して向上させていたのが、これまでの処理速度向上の世界で、量子コンピュータの世界は、靴に車のエンジンが搭載されて劇的に速く走れるようになる、ということになります。

(分かりやすくしようと例えてみましたが、余計分かりづらいでしょうか。。)

私がサラリーマン現役の間に、量子コンピュータがどこまで浸透するかは分かりませんが、こういった変化についていくために知識を蓄える必要はあると思っております。

量子コンピュータになることでもたらされる変化

計算速度が爆発的に向上する

一番良く言われている事だと思いますが、計算速度が爆発的に向上します。

これまでの新しいパソコンが出て処理速度が向上というレベルではない向上となりますので、これまでのパソコンでは解けなかった暗号が解読されてしまうことが課題になっております。

みなさまが暗号に対してどのような印象を持っているか分かりませんが、一般的に使われている暗号で、解けない暗号というものはありません。

0から順番に数字を使って計算することで必ず答えにたどり着くことが出来ます。

ただし、そのパターンが膨大にあるため、現存する最高のコンピュータを使ったとしても、何年何十年とかかる、つまりは、解読されないというものが暗号になります。

これが、コンピュータ側の処理速度が劇的に向上することによって、これまでは解読に何十年とかかっていたものが、数分や数秒という単位で解読ができるようになってしまいます。

この対策として量子暗号と呼ばれるものもあるのですが、今回私が気になったのは、インターネットで通常使われている暗号方式に変化が生まれるというニュースになります。

量子コンピュータ時代の暗号

量子暗号は、一般ユーザーに直接関係するところで使われる想定ではなく、防衛や医療といった特に秘匿性の高い分野で使われるようなものとなります。

一方で、今回のニュースで取り上げられている暗号は、一般ユーザーが直接利用するモノになります。

ご存じの方も多いと思いますが、インターネット上のWebページを見るときに、「http://~」というURLを入力すると思いますが、ここで「https://~」となっている場合、その通信は暗号化されています。

この時に使われているのが、RSA暗号による公開鍵暗号方式と呼ばれるものだったりするのですが、こういったところにも変化が訪れるということになります。

この変化により、サーバーであったり、ブラウザであったり、メールであったり、インターネットを利用する上で使われている様々な機器やサービスにおいて、この変化に追従する必要が出てきます。

これはかなり大がかりな話になります。

ニュースでは、量子コンピュータの実用化がみこまれる31年以降は、既存の暗号を使わないよう呼びかける方針と記載されております。

31年以降に既存の暗号を使わないためには、30年にはすべての機器において新暗号方式に対応する必要がある、ということになります。

ソフトウェアの更新で対応できるものであれば、その1年前でも良いのかも知れませんが、ハードウェアごと更新する必要がある場合、その数年前には検討を始める必要があります。

となると、27年や28年ということになり、後5-6年しかないのです。

その中で、変化を柔軟につかみ取り、時代に乗り遅れないように対応していきたいと考えております。

まとめ

この記事で思うことは、

何かで大きな変化が生まれるとき、直接的に関係があるものへの影響だけにとどまらず、広く間接的にも影響が広がっていく

ということになります。

その発想力というか想像力がすごく重要で、常に何かをより良くしたい、と考えながら物事を見ていく必要があるのだと思います。

この視点は、色々なところで使えると思っておりまして、メンバーのモチベーション・コントロールでも必要になると考えております。

メンバーに何かの変化があった時、直接的に関係する部分だけではなく、より広い目線でメンバーの変化に目を向けることで、メンバーのモチベーション向上、チーム力の強化につなげていくことが出来るのではないかと思います。

そのような目線を常に忘れずに、自身の成長とチームの成長に尽力していければと思います。

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