【読書】『心理的安全性のつくりかた 「心理的柔軟性」が困難を乗り越えるチームに変える』から、心理的安全性の重要性を学ぶ

心理的安全性という言葉を聞いたことがある方もいると思います。

そこで、今回はこの本を紹介したいと思います。

心理的安全性を確保して、強いチームを作り上げよう、特にテレワークが浸透してきている今だからこそ必要なものになっていると書かれております。

チームの力をつけて成果を出していくことが求められる上司にとって、大切な事柄が書かれていると思いますので、私が共感した部分を紹介しつつ、強いチームを作っていくために必要なことを考えていきたいと思います。

心理的安全性とは何なのか

心理的安全性とは、色々な捉え方があるかも知れませんが、この本では以下のように定義しております。

『心理的安全性とは、組織やチーム全体の成果に向けた、率直な意見、素朴な質問、そして違和感の指摘が、いつでも、だれもが気兼ねなく言えること』

一見すると普通のことのように感じる方もいると思いますし、

「そーそー、それが難しい」と感じる人もいるのではないでしょうか。

普通に感じている方にしても、よくよく考えていくと、実際のところは中々出来ていない、という状況が多いと感じております。

そのため、チームを率いる管理職、マネジメントの方や、より良いチームを作っていきたい方に対して、心理的安全な組織を作っていくためのエッセンスを学んでいきましょう。

心理的安全性をつくるために必要なことは何なのか

心理的安全性という言葉自体は海外で生まれた言葉でもあるため、やはり日本に合わせて少し調整してあげる必要があります。

そこで、日本の組織において心理的安全性をつくるためには、4つのことが大事になります。

・話しやすさ
・助け合い
・挑戦
・新奇歓迎

こちらも、ごく普通のことにも感じますが、これがまた難しいのです。

※「新奇歓迎」だけ聞きなれない言葉だと思いますので補足します。
常識にとらわれることなく、様々な視点や観点を持ち込むことが歓迎されているか?
目立つことがリスクになっていないか?
といったことが例として挙げられます。

上司である自分は話しやすい雰囲気を作っているつもりでも、メンバーからするとそうではない、ということも往々にしてあります。

それは、メンバーが何かしらの行動を起こしたときに、上司であるあなたがリアクションをすると思います。

その時に、メンバーの行動の結果だけを見て、指摘をしていることはないでしょうか?

もちろん、給料をもらいながら仕事をしているので、対価を提供する義務があることも事実です。

しかし、結果だけみて指摘されることが続けば、メンバーのモチベーションは下がってしまい、話しやすさを感じなくなってしまったり、挑戦をしようと思わなくなったりしてしまいます。

そこで必要になるのが、「行動」にフォーカスすることになります

行動にフォーカスするとはどのようなことかというと、面白い例が書かれていましたので、そのまま引用させていただきます。

携帯電話を用意してください。そして、手に持っていただきたいのです。準備ができたら、「やる気を出して」携帯電話を手に持ってください

どうでしょうか、反応できたでしょうか。

やる気は出ましたでしょうか?

おそらく難しかったと思います。

このようなすれ違いを無くす必要があり、そのためには行動にフォーカスする必要があるのです。

もう1つ話しやすさを損なう上司の行動としては、説明責任を果たしていないときになります。

「決まりですので・・・」

「決まったことですので・・・」

このような枕詞がつく会話は要注意です。

もちろん上司であるあなたにも上司は存在し、その上司から指示されることも多いと思います。

それでも、その指示をそのまま自分なりにかみ砕くこともなくメンバーに落としていれば、あなたに話しても仕方がないと考えられてしまいます。

このように、普通に思っている事でも実際良く見ていくと出来ていないことは多くありますので、自分自身の行動を振り返る良いきっかけになると思います。

まとめ

心理的安全性を作ることが、今の時代は特に重要です、といった話は良く聞いておりましたが、なぜ、という部分の理解は足りていなかったと思います。

この本を読むことで、その足りていない理解を少しでも強化できたと感じております。

最後、もう1つ強く共感できたことがありますので、そちらを紹介して終わりにしたいと思います。

それは、

自分を主語にしたメッセージ(I message)で感謝を伝える

になります。

「あなたは素晴らしい」ではなく「あなたのおかげで、私が助かった」というように感謝を伝えることが大事とのことです。

なるほど、と思いましたので、今後は意識してI messageで感謝を伝えていき、強いチームを作っていきたいと考えております。

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