様々な場面で良く言われるフレーズというものがあると思います。
社会人の中で良く言われることの1つとして、
「評論家はいらない」
があると思います。
みなさまの中でも1度は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
さて、ここで言う評論家とはどのような人なのでしょうか。
一般的には、意見を言っているようで愚痴や文句ばかりを言っており、議論が前に進まない人(そのような雰囲気を作り上げてしまう人)となります。
良くあるパターンとしては、
愚痴:相手の提案が、一部自分に不利益な部分がある場合に、その点だけをフォーカスして物事を言う
文句:相手の提案のダメな部分だけをフォーカスして物事を言う。揚げ足取りもこの部類
といったことが挙げられるかと思います。
厄介なのは、立場が上の人がこのような発言をしている場合、打ち合わせの場では議論が進んでいるように感じるのですが、終わってみて振り返ると、何も進んでいない状況に陥ってしまいます。
せっかく時間を割いて打ち合わせをしているのに、これだと本当に無駄な会議となってしまいます。
あなたは大丈夫でしょうか?
生産性を上げていこうと叫ばれている中、このような会議をしていては競合から取り残されてしまいますので、より良い方向へ変化させていく必要があります。
ただ、今回は、会議を実のあるものにするためではなく、愚痴や文句を言っていること自体、自身の成長の妨げになっておりますので、この意識を変えていこう、という話をしたいと思い、
愚痴や文句を言っている状態とはどのような状態なのか
ポジティブな発言・意見となるような言葉を使うだけで世界は変わる
の2点について考えてみたいと思います。
もくじ
愚痴や文句を言っている状態とはどのような状態なのか
愚痴や文句を言っている人に共通していることとしては2点考えられると思います。
- 相手の話をキチンと聴くことができていない
- 自分の意見に自信がない
それぞれについて見ていきたいと思います。
相手の話をキチンと聴くことができていない
相手の話をキチンと聴けていないので、自分にとって都合の良い部分だけを切り出し、意見(のつもり)を話す人になります。
例えば提案の場合、提案全体が1つのストーリーとなっているため、1部分1部分を見ていくと、重要度にも差があったり、情報量にも差があったりする場合があります。
重要度が低い部分のため、情報量も少なくして、効率的に資料を仕上げる、これはとても大事なスキルなのですが、その全体のストーリーからすると大きな影響の無い部分で議論の時間を使うのは、誰しも無駄だと感じると思います。
ただし、相手の話をきちんと聴けないような人はその小さい部分が自分の考えと違っており、そこだけを取り上げて意見を言ってしまう
そのため、周りからすると愚痴や文句にしか聞こえない、といった状態が生まれてしまいます。
自分の意見に自信がない
部署を異動したばかりの時など、仕方ないときもあるのですが、自分の意見に自信がないときはあると思います。
このような場合、自分の分かる範囲で考えていくと、自分にとって不利益となりそうな部分が目立ってしまい、そこに対する発言が中心になってしまうことがあります。
気持ちは分かりますが、そのようなことが多くなると、聞き手からすると文句を言っているように感じることになってしまい、あまり良い印象を与えなくなってしまいます。
議論は、その場で正解を出すことが重要ではなく、集まったメンバーの知恵を結集することが大事になりますので、自信をもって簡潔に話す意識を持つことをお勧めします。
ポジティブな発言・意見となるような言葉を使うだけで世界は変わる
愚痴や文句を言いがちになる2つのケースについてみてきましたが、ここからはその状態を変えていこう、といった話になります。
愚痴や文句といった発言が多いと、どうしても発言をしている自分自身の心も暗くなってしまいます。
そのため、自分の発言で使う言葉を、無理やりにでもポジティブな言葉に変えていく意識をもつことが大事になります。
「それはダメだね」
ではなく
「それはもっと○○にすることはできないかな」
「それは嫌です」
ではなく
「〇〇であれば良いです」
ダメや嫌といった言葉を使わずに、少しでも前向きな言葉表現することを意識します。
「口に出していると夢はかなう」
とまでは言わないですが、自分の口からダメや嫌という単語が多く出ている間は、自分の心も暗い方向へと、気づかぬうちに進んでいってしまいます。
このように使う言葉を良い単語に変えていくことで、自分の気持ちも明るい方向へ向かっていきますし、聞き手からしても意見として素直に受け止めることができます。
これを意識し続けると、
・自分の気持ちも明るくなる
・周りの人からも好意的に捉えられる
となり、知らないうちに自身の周りが幸せな環境になっていると思います。
まとめ
今回は、細かいテクニックのような話はしておりませんが、まずは意識を持つことが必要だと思います。
・良い言葉を使うようにしよう
・ダメかも知れないけど、ポジティブに考えると違う見方はないだろうか
言葉や言い回しは様々だと思いますが、自分を変えることで周りも変わっていきます。
役職や年齢が上がっていくと、徐々に自分が発言しているときに相手が黙って聞いている状態が増えてきます。
そのため、自分の発言が、愚痴や文句のようになっていないか、これに気づくタイミングが減ってしまう可能性があります。
自分で意識して注意しなければならないのです。
もし、少しでも思い当たるところがある人がいれば、明日からでも少しずつ変えてみる努力をしていただければと思います。
参考記事: