サラリーマンとして働いていると、周りから認められたい、できる人と思われたい、出世したいと思う気持ちは少なからずみなさんにあると思います。
そのような中でも、できる人と呼ばれる人材は数少ないのではないでしょうか。
普通の人と、仕事ができる人、そこにはどのような違いがあるのでしょうか。
この違いを理解し、あなたもできる人になって、自分の価値を高めていきましょう。
もくじ
できる人が備えている決定的なもの
結論から言ってしまうと、仕事ができる人と、できない人の決定的な違いは、相手のことを思いやった行動をとることができるかどうかになります。
言葉にしてしまうと、なんとなく陳腐な感じがしてしまうかもしれませんが、仕事ができる人は、自分自身の能力を存分に発揮し、自身の成果だけをアウトプットするのではなく、その仕事に関係する相手のことを無意識に考えながら行動していることが分かります。
その行動が仕事の成果の質に影響し、目立たないけれどもなぜかあの人とは仕事がとてもやりやすい、という感覚になります。
仕事がやりやすいと感じるため、周りの人間が自分に仕事をお願いするようになり、ますます仕事の成果を出していくことにつながります。
さらには、相手を思いやった行動を受けていた側の人からすると、その人に常に助けてもらっているような感覚にもなります。
そのため、もし自分が困ったときや助けが欲しいときに、周りの人間が率先して手助けをしてくれるという好循環が生まれます。
みなさまも、相手を思いやる行動を常に意識して仕事をするようにしてみてください。
そうすることで周りの雰囲気は格段に良くなり、自然と仕事がやりやすくなってくると思います。
さて、ここまでは、仕事のできる人の特長を見てきましたが、次は仕事のできる人とできない人の違いを、具体的な事例をもとに解説したいと思います。
できる人とできない人の違いを具体例をもとに解説
自分の作業工程の次の人は、どのような作業から開始するのか?
仕事は一人で完結するというケースは少ないかと思います。
例えば、何かしらの工場で働いているようなケースですと、自分の工程の作業を実施した後に、別の誰かが次の工程を担当する、という流れになることも多いと思います。
もちろん、まずは自分が担当する工程の仕事をきちんとやりきる、ということが最初の一歩ではあるのですが、それが出来るようになった後は、こう考えてみて欲しいです。
『自分の工程が終わり、次の人の工程に入るとき、どのような状態だったら次の人は作業がしやすいだろうか』
分かりますでしょうか。
簡単な例としては、次の作業者にものを渡すような場合、次の人が左利きだったらどうでしょうか。
右利きの人が多い世の中ですので、無意識に右利きの人が楽になるようなやり方になっており、それに従っているかも知れません。
それだと左利きの人にとっては非常にやりづらいかも知れません。
そこで、左利きの人が手に取りやすい位置に渡すということだけで、次の人は作業をスムーズに開始することができるようになるかも知れません。
このような小さなことで良いのです。
この積み重ねが、自分をできる人間に少しずつ成長させてくれると思います。
ただし、相手を思いやった行動をするために、自身の工程がおろそかになるほどに負荷が増大する場合は、また別の話になりますのでご注意ください。
自分が作成した資料を次の人はどのように使うのか?
前項の流れ作業のような場合は、イメージがつきやすいかと思いますが、その他の場合も、基本的には同じ意識が必要になります。
例えば、何かしらの資料を作成して提出するような場合を考えてみます。
この場合ですが、その資料はあなたが提出して役割を終えるわけではありません。
次に、受け取った人は、その資料を使って何かしらのアクションを取る場合がほとんどだと思います。
社内の連携という場合もそうなのですが、これはお客様への提案の場合も同様になります。
お客様に自社のシステムを提案するような場合、自社のシステムの良さをこれでもかと並べる資料は良くあります。
もちろん、自社のシステムの良さを理解いただく必要はありますので、その要素も必要なものと言えます。
ここで少し考えてください、お客様の担当者は、自分たちが提出した資料だけをみて判断をするのでしょうか。
他社の提案も受けていることがほとんどだと思います。
その場合、その担当者は、他社の提案と比較し、その結果を資料としてまとめて上司に報告する必要があるかも知れません。
この時に、自身の提案に、他社と比較した表があればどうでしょうか。忙しい担当者はその表を使いまわすことができるかも知れません。
そのままコピーということはないと思いますが、少なからず、自身の作業負荷を軽減してくれたあなたの提案に好印象を持つはずです。
このように自分の提案を受け取ったお客様が次に何を行うのか、そのためには自分の提案はどうあるとよりよいか、この少しの意識の変化で、お客様との信頼関係を構築していくことにもなると思います。
まとめ
仕事ができる人は、相手を思いやる気持ちをもって仕事をしている、ということで記事を書かせていただきました。
そんなことは当たり前だと思う人も多いかもしれませんが、自身の仕事の忙しさなどから実際にできている人を私はあまり見たことがありません。
私も、仕事が忙しくなってしまい、配慮を欠いた仕事をしてしまったことも数多くあります。
その都度、反省はしておりますが、常に意識して、周りの人も気持ちよく仕事ができる環境を作っていくことが重要だと感じます。
そのような仕事をやってきた方であれば、自身が出世して部下を持った場合でも、部下からすると、これまで心地よい仕事をしてきた相手なので、その上司を助けよう、という気持ちを自然と持ってくれると思います。
日々の小さな仕事からでも良いので、自身を振り返りながら、相手を思いやった行動がとれるように心がけていきたいと感じます。
参考記事: