ビジネスマンは絵で伝えることが重要
過去に、上司から言われて、今でも意識していることになります。
言われた当時、エンジニアは絵心が大事と言われたのですが、自分には絵心もないですし、何を言っているのかよく分からなかったです。
それでも、社会人生活も長くなってくると、この言葉の大切さに気づかされることが多くあります。
そこで、絵を書く、絵で伝えるとはどういうことなのか、絵を書くことでどのようなメリットがあるのかを整理したいと思います。
相手に物事を伝えることが苦手と感じている方に役に立つ内容であれば嬉しく思います。
もくじ
物事を絵で伝えるとは?
前段でも記載しましたが、私は人一倍絵心が無いです。
動物などを書いたとしても、相手は、なんの動物か当てることができないレベルですので、絵を書けと言われても無理、という感じでしたが、自分なりに今の形を作り上げております。
絵というとハードルが高くなってしまうのですが、図と考えて頂いても良いかもしれません。
シンプルな例を1つ挙げてみたいと思います。
『明後日までにAを実施し、今週中にBとC、来週にはそれらをまとめた報告書を提出してください』
このような指示をされたとき、承知しました、と言われるかもしれません。
しかし、受け手からすると、何をいつまでにやるのか、聞いている側は頭の中で必至で組み立てたりしないといけません。
一方で、以下の絵(図)とセットだったらいかがでしょうか
一目で何をいつまでに実施しなければいけないかが理解できると思います。
最初の文章を聞いた時、人は頭の中で、このような絵(図)を描きながら理解しようとしています。
それだったら、はじめから絵や図で伝えれば、その手間が省けますし、認識違いも減らすことができると思います。
この例でも分かる通り、絵(図)といっても、何もすごくカラフルで美的センスに満ちた絵を書く必要はありません。
必要な情報を必要な分だけ載せてあげるだけです。
ここでは、時間という情報を矢印で表すことで、そこにやるべきことと〆切をプロットしているということになります。
絵を書くことによるもう一つのメリット
絵を書くことで相手に正確に物事を伝えることができるようになる。それに加えてもう一つメリットがあります。
それは、自分の伝えたいことを絵に書くことで、自分の考えも整理される
例えば、自社商品の販売戦略を考えるようなケースにおいて、いくつかある商品ごとに戦略を考えていくことになると思います。
その時に、頭の中で情報を組み立てながら戦略を考えていませんでしょうか。
確かに、わざわざ絵(図)にしなくても、自分の頭の中だけできちんと整理して考えていける人もいるとは思います。
でも、そのように、自分の頭の中だけで考えることができる賢い人間はほんの一握りです。
自分では混乱していないつもりでも、周りからは混乱しているように見えたり、言うことがコロコロ変わったり、という印象を与えてしまいます。
そこで、
というだけでも良いのです。それぞれの商品がいまどのような位置づけにいるか、ということが整理されると思います。
その軸がぶれない限りは、時には間違った戦略を立てることもあるかも知れませんが、その間違いにも早く気づき、軌道修正ができるようになると思います。
まとめ
タイトルが大げさに書いてしまいましたが、絵心があるかないか、という話ではなく、必要な情報を必要な分だけシンプルに書き出す。
それによって相手に物事を正確に伝えることができるようになります。さらには、自身の考えを整理することにも役立ちます。
人は、それほど賢くないです。
頭のなかで整理できているという思い込みは、たいていは間違っています。
自分の頭が整理できていないのに、整理できているつもりで指示をだしていたりすると、周りからは、あの人は言うことがコロコロかわる、といった目で見られてしまいますのでご注意ください。
最後に、このような話をして共感してくれる人もいて、次から絵を書いてくるようになるのですが、たまにですが、すごくキレイな絵にしてくる人がいます。
すごくキレイな絵を書くことは不要です。
そこに時間をかけるのではなく、本来やるべきことに時間を割きましょう。
手書きで良いのです。ホワイトボードに書き出して写真を撮っておく、という程度でも大丈夫です。
絵を書くことに集中しすぎず、適度に考えを整理する方法として、どのような場面でも使えると思いますので、活用いただければ幸いです。
劇的に相手に物事が伝わるようになってくると思います。
今回書いたことは、以下の記事でも書いている「2軸思考」という著書に通じるものがありますので、参考にしていただければと思います。