注意や指摘は個別に。称賛や感謝は公の場で。信頼される上司になるための方法

上司になると、メンバーの間違いやミスに対して、注意や指摘をしなければならない場面が必ず発生します。

その時に、やり方を間違えると、大切な注意や指摘なのに、相手には届かない結果となってしまいます。

一方で、称賛や感謝を送ることはしておりますでしょうか?

日本人は、相手に称賛や感謝を送るという行為が苦手に感じます。

称賛というと大げさかも知れませんが、一言「ありがとう」という言葉をきちんと伝えておりますでしょうか?

注意や指摘が相手に届くかどうか、そのためには、相手の聞く姿勢も重要になってきます。

相手の聞く姿勢を作るのは、どれだけあなたのことを信頼しているかにかかってきます。

その信頼を積み上げるためには、称賛や感謝をきちんと伝えることが、上司との役割になってくると思います。

そこで、注意や指摘をする場合にやってはいけない方法を考えるとともに、称賛や感謝を送る効果的な方法について考えていきたいと思います。

注意や指摘をするときは必ず個別に実施

部下やメンバーを持つ立場になると、必ず注意や指摘をしなければならない場面があります。

その場面とは、メンバーがミスをしたときや、やるべきことをやっていなかったときなど、色々あるかとは思いますが、まず一つ重要になるのが、なるべく時間を空けずに注意や指摘をすることになります。

鉄は熱いうちに打て、という諺があるように、注意や指摘をされる行為をした本人も、時間が経つにつれて、その行為を忘れてしまいます。

忘れたころに注意されても、何に対してなのか実感が沸かないことになってしまいます。

また、注意や指摘の方法も大事になります。

みなさんは、自分の席に資料を持ってきたメンバーに対して、その場で注意や指摘をしていることはないでしょうか。

もちろん、資料の改善点の指摘などは問題ありませんが、叱る内容が含まれる時には必ず、個別に実施する必要があります。

少しだけ会議室に二人で移動して、その場で注意や指摘を行う。

これをせずに、公の場で実施してしまうと、指摘された本人が委縮するというだけではなく、周りの人間も、自分がそのようになりたくないと考え、同じように委縮してしまうことになります。

必ず、注意や指摘を行うときは、1対1の状態を作り、そこで注意する過程からきちんと説明するようにしましょう。

称賛や感謝は公の場で実施

注意や指摘は1対1で実施することが重要と書かせていただきましたが、それでは、称賛や感謝はどうでしょうか。

称賛や感謝は、逆に、公の場で実施することで非常に効果が高くなる場合があります。

まず、そもそも皆さんは称賛や感謝を言葉で伝えておりますでしょうか。

部下やメンバーに、称賛や感謝の気持ちをきちんと伝えることは非常に重要です。

称賛や感謝を貰って気分が悪くなる人間などいないのです。

称賛や感謝は、「ありがとう」の一言でもその本人には伝わるのですが、ありがとうと感じた内容も合わせて公の場で伝えることで、周りのメンバーにも良い雰囲気が伝わります。

いつも事前に会議の準備をしてくれてありがとう。おかげでスムーズに会議を進めることができます。

お客様と問題になりそうなことを、早めに分かりやすく伝えてくれてありがとう。

早めの対策を一緒に検討することができてお客様のためにもなっていると思います。

いかがでしょうか。

このような称賛や感謝は、1対1で相手に伝えてももちろん良いのですが、公の場で実施することで、周りのメンバーも、

「そういった行動が良いことである」

と感じることができます。

これは、指摘や注意をするより効果を発揮し一石二鳥になります。

指摘や注意と同様に、こちらも時間は空けない方が良いです。

このような感謝の言葉を公の場ですることは、少し恥ずかしいと感じてしまうかも知れませんが、言葉に出さなければ伝わらないことも事実です。

チームの雰囲気を良くすることも上司の仕事ですので、勇気をもって行動してみましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

感謝を伝える、当たり前のことのように感じますが、実際は多忙な業務を理由に、後回しになっていることはないでしょうか。

感謝や称賛をきちんと伝えることで、周りのメンバーも同じように良い行動をとることが出来るようになれば、注意や指摘をする機会も減ってくるかもしれません。

誰だって、注意や指摘はしたくないと思いますので、感謝や称賛を伝えることで、チームの雰囲気や言動をより良いものにしていきましょう。

そこで、部下やメンバーを変えるために、まずは自分の言動を変える努力をしてみてはいかがでしょうか。

相手を変えることは難しいかもしれませんが、自分を変えることは自分でできます。

自分を変えることで、チームを変えていく、その積み重ねで信頼される上司に近づいていくはずですので、意識してみてください。

参考記事:

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