パソナの働き方からみる、Withコロナ時代の働き方。

少し前に、

『パソナが本社機能の一部を淡路島に移転』

というニュースが話題になりました。

確かに、コロナ禍を経て在宅勤務、テレワークが強制的に浸透してきている状況であったとは言えますが、思い切った判断だなと感じます。

正直、ここまでの判断をできる企業は数少ないとは思いますが、Withコロナ時代と言われる中での働き方、これを考えるきっかけにはなるかと思います。

そこで今回は、パソナの働き方から、将来的に私たちの働き方はどのように変化していくのか、どのような働き方になっていくのが良いのか、私なりの考えを整理したいと思います。

パソナが決断した働き方

2020年、パソナが本社機能の一部を淡路島に移転すると発表しました。

最初ニュースを見たときは理解できませんでしたが、この移転による狙いは、以下のようになっております。

・拠点分散による災害時の事業継続性
・都心と比較してオフィス賃料を抑える
・地方再生

それぞれについて見ていきたいと思います。

拠点分散による災害時の事業継続性

東日本大震災、もう10年以上前の話になっておりますが、まだ記憶に新しい方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私は東京に住んでいたこともあり、津波による被害などはありませんでしたが、それでも、震災後はスーパーに食料品が並ばないなど、不安な日々ではありました。

私の会社では、そのころから外出先からメールをみるといったことはできる仕組みは導入されていたため、しばらくは在宅で仕事をしておりました。

それでも、いまとは異なり、在宅からではほとんど仕事にならなかった記憶があります。

このように事業継続性を考えたときに、東京一極集中ではなく、様々な地域に分散することのメリットはあるのだと感じます。

2024年現在では、南海トラフ地震にも注意が必要にはなっておりますが、

絶対に安全な場所というのはない

このことから考えると、分散という考えは非常に重要なものになるのだと思います。

都心と比較してオフィス賃料を抑える

これはそのままですが、東京の賃料は高いものです。

地方にオフィスを構えれば当然賃料を抑えることが出来ます。

コロナ禍において、そもそもオフィスを不要とする企業も出てきてはおりますが、とはいえ、まだまだオフィスを構える企業の方が多いのではないでしょうか。

コロナが落ち着いたころには、出社する形態に戻す会社も増えていると思います。

その場合に、オフィスの賃料は非常に大きな経費でもあるため、これを削減するのはメリットと言えます。

地方再生

ひとつの企業のメリットにはならないかも知れませんが、大きな会社が地方に移転し、そこで雇用を生み、地方が活性化することは良いことだと感じます。

私も田舎者ですので、近くに働く選択肢が増えるということは、非常に良いことだと感じます。

企業側のメリットとしては、東京での人材確保には競争相手も多いが、地方であれば、幾分かは競争相手が減る、というメリットがあるのかも知れません。

このように、パソナが決断した淡路島への移転については、様々なメリットがあるように感じますが、やはりデメリットもあるとは思います。

そもそも、地方の場合、人が集まりづらいことや、取引相手は東京など首都圏に存在することも多いため、取引のスピードが失われるといったことがあると思います。

それは、今後のWithコロナと言われる時代の中で、どのような働き方が望まれるのでしょうか。

Withコロナ時代の働き方を考える

先ほども申しましたが、私は田舎出身のため、大企業が地方で活躍してくれるのは嬉しく思います。

そもそも、東京で働いている理由として、情報や人材が東京に集まるため、競争も厳しいが、それだけやりがいを感じることが出来る、と思っていたからです。

それが、コロナ禍において、テレワークや在宅勤務が強制的に広がり、そもそも会社に行く必要が無い、といったところまで来ている企業もあると思います。

そこまでいけば、どこで働いていても、どこに住んでいても、全く関係ないことになってしまいます。

私も、月1回オフィスに出社するくらいであれば、片道2―3時間の距離の場所に住むことも可能なのではないかと考えております。

まだWithコロナ時代の働き方のスタンダード、これが確立されていない世の中ですので、どうなるか分かりませんが、週3日出社くらいを目標にしている企業が多そうな感じも受けております。

グーグルも週3日出社を目標にしているようなニュースがあります。

週3日出社と考えると、片道2-3時間は無理だなと感じてしまいます。

この週○日出社の方針を出す理由は、対面でのコミュニケーションが主だと思いますし、私も大事なことだと感じており、反論もありません。

ただ、この制約がなくなり、

どこで働いていても、いつでも対面と同等のコミュニケーションをとることが可能な働き方ができるようになれば

田舎の両親の介護をしながら働く、といったように選択肢が広がっていくことになると思います。

目指すべきは、そのような働き方なのかなと感じます。

まとめ

パソナの決断はすごいことで、なかなか真似することは難しいと感じます。

しかし、Withコロナ時代の働き方を考える上で、良いきっかけを作ってくれたと感じております。

将来的には、親の介護を考えており、実家に戻るために今の東京の会社を辞める、このような決断もあるかと思います。

そのような決断に対しても、そもそも柔軟な働き方が広まっていけば、実家に戻るから会社を辞める、という必要が無くなっていきます。

その結果、優秀な人が、家庭の事情で退職することも無くなり、企業にとっても様々なメリットがあると思います。

まだまだ対面のコミュニケーションの重要性は高く、これを解消するだけのリモートでの働き方、これが出来上がっていないため、すぐに実現はできないと思いますが、今後の働き方の1つの目標になってくると感じます。

参考記事:

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