上司になり、年齢が上がるごとに気をつけなければならない言動ってたくさんあると思います。
今回はその中でも、上司が使う言葉に関して、私自身も気をつけなければならないと感じていることをまとめさせていただきます。
- なかなか部下に思いが伝わらない
- 部下が話を聞いていないように感じる
このようなことを感じている方は、もしかしたら自分が気づかないうちにバズワードだらけのダメなキーワードや言い方で会話してしまっているのかも知れません。
本記事の内容から、自身を振り返り、今後の言動に変化があらわれることができればうれしいです。
もくじ
ダメなキーワード2選
時代が異なることを理解しない発言。特に過去を美化する発言
「昔は〇〇だったのに」
一度は口にしたことがある人が多いのではないでしょうか。
絶対に言ったらダメな言葉ですよね。これは、だれしも理解していることだとは思います。
でも言っちゃいますよね。私も言ってしまいます。
ですので、極力、「昔は○○だった。だから今はダメ」という流れにならないように常に意識して気をつけています。
「昔」か「今」か、それが問題ではなく、より良い方法があるのであれば取り入れる。
先人に学ぶ、ではないですが、昔のもので良いものがあれば、それを提案していけば良いだけだと思います。
本やネットに書いているようなバズワードを使った発言
「今の時代はVUCAで変化の激しい時間だから」
「これからはDXの時代だ」
インターネットなどでは、このような記事もあふれており、確かに適切に使えば、より短いメッセージで意図を効果的に伝えることのできるキーワードだと思います。
ただし、普通に聞き手としては、
「VUCAで変化が激しいから何?」
「DXの何をやるの?」
と思ってしまいます。
VUCAやDXという便利なキーワードを使うことで、自分が考えているメッセージが表現されているように感じます。
それは自己満足です。
聞き手は、そこから自分の会社ではどのように動くのか、具体的なアクションを求めているのです。
何かのプレゼンをしなければならない場で、格好よくプレゼンしたくなり、流行りのキーワードを使いたくなる気持ちも分かりますが、一度、すべてを日本語に置き換えて説明してみてください。
自身のプレゼンが、いかに意味がなく、話が飛躍しているかということに気づくことも多いと思います。
私も、部下と会話するときは、可能な限り英語は使わず、日本語で説明するように心がけています。
ある程度信頼関係を築くことのできた部下の場合は、例えば私が言うDXという単語が何を表しているか、という共通認識も出来上がっている場合もあります。
その場合は、会話をシンプルにするために使うということはありますし、その方が簡潔な説明となるため良い事もあります。
恰好良い英単語を並べた言葉、ニュースなどでも多く見かけることもあり使いたくなるのもすごく理解できるのですが、言葉を省略していたり、複数の意味合いを込めていたりと、様々な使われ方をしております。
その文字に込められている意図のすり合わせが出来ていないまま利用してしまうと、せっかくの会話が無駄になってしまうことになってしまいますので、注意しながら使うようにしましょう。
まとめ
年齢が上がるほどに、どうしても年の離れた部下も多くなってきます。
自分たちが生きてきた時代だけが正解ではないですし、部下たちが生きてきた時代だけが正解でもないと思います。
お互いに良いところを取り入れながら、いま一緒に働いている環境を良くしていくことが大事なのだと思います。
そういう意味では、年上だから年下から学ぶことはない、と思っている人がいたとしたら、それは間違っているということになるのだと思います。
若い人たちから学ぶ感性にも、すごく魅力的なものがたくさんありますので、それらを取り入れて自分自身も成長していければ良いチームが出来上がると感じております。
バズワード、世の中にはたくさん溢れておりますが、そのワードから自分が想像している事と相手が想像している事は違うかも知れない、これを意識して相手に正確に伝えることを意識するようにしていきましょう。
いま自分が話していることは日本語で説明することはできるのか?
この意識は常に持ち続けることをお勧めします。
参考記事: