絶対なってはいけない上司像、時間にルーズな上司ではチームを良い方向に導くことはできない

時間にルーズと聞いて、皆さんはどのような人をイメージするでしょうか。

待ち合わせ時間に遅れてくるあいつは時間にルーズだ

という印象を持つ人が多いのではないでしょうか。

プライベートで決めた時間を守らないというイメージが多いかも知れませんが、仕事をしているなかでも、打ち合わせの時間に必ずといってよいほど遅れてくる人もいないでしょうか。

これに加えて、もう1つ「時間を気にしない」といったタイプがいます。

このタイプは、時間にルーズという印象は与えないため、見逃してしまうことが多くあります。

ただ、私はこのタイプが最も厄介だと感じます。

そこで、時間にルーズな2つのタイプをみながら、それらのタイプが上司だった場合、チームにどのような影響を与えてしまうのかを見ていきたいと思います。

みなさんが上司の立場であれば、自身の言動を振り返りながら考えてみ貰えればと思います。

時間にルーズな人の2つのタイプ

時間にルーズな人には2つのタイプがいると思います。

・「開始時間に遅れる」や「期限を守らない」
・時間の決められている打ち合わせの中で、時間を気にせず話し続ける

それぞれを具体的に見ていきたいと思います。

時間にルーズなパターン①:「開始時間に遅れる」や「期限を守らない」

時間にルーズの中で、こちらは分かりやすいかも知れません。

打ち合わせ開始時間に必ず遅れる
資料の提出期限を必ず守らない

このような人達になります。

ある程度出世すると、打ち合わせをする会議室に部下は早めに行き準備をする、上司である自分は遅れて当然、という雰囲気を出す人もいますが、そんなことはありません。

開始時間に遅れるということは、そもそもその会議を重要だと認識していない、と部下に伝えているようなものになります。

上司が重要だと感じていない会議に対して、部下はきちんとした対応をしようと思うでしょうか。

確かに、無駄な打ち合わせというものはあり、重要ではない会議もあるかも知れません。

部下に対して、もう少し意味のある打ち合わせにしろ、と言いたくなる時もあると思います。

それであれば、意味のない会議を開催していることを指摘してあげれば良いのです。

興味が無いので、打ち合わせ時間に遅れるといった幼稚な方法で伝えようとすることはやめましょう。

期限を守らないことに対しても同様です。

部下には期限を守ることを強く言うくせに、自分は期限を守らない、ということが往々にしてあります。

出世しているので偉くなっているのは事実かも知れませんが、あなた自身の人としての価値を下げる行為になっておりますので、気をつけてください。

時間にルーズなパターン②:時間の決められている打ち合わせの中で、時間を気にせず話し続ける

こちらは、一般的には時間にルーズという言葉は使わないかも知れませんが、限りある時間を無駄にしているという意味では、ルーズと言ってよいと思っております。

私は、このタイプが本当に嫌いです。

具体例を挙げさせていただきます。
部下の一人が、相談事項があり、上司と同僚二人の計4人での打ち合わせを調整。
時間は30分

最初の5分ほどで相談事項の概要を説明したところで、
上司が言葉をかぶせるように話し始め、20分間の演説をする。
残り5分で、同僚のコメントを簡単にもらい、最後にまとめて打ち合わせは終了する

いかがでしょうか。

この時のそれぞれの人の思いは以下のようになっているでしょう。

上司: 言いたいことを言いきったのでスッキリ
同僚: 自分たちなりにアドバイスやコメントはあったが、時間切れとなってしまい、何も言えずモヤモヤ
本人: 上司から言われたことに質問したい部分もあったがそれもできずモヤモヤ

上司だけがスッキリしている状態です。

相談をしたかったのは部下ですので、その人がスッキリしなければ、この打ち合わせは失敗と言わざるを得ないのではないでしょうか。

このような状況に出くわしたときに良く思うのは、話している人間が時計を一切気にしていないということです。

確かに、打ち合わせを開催した側がファシリテートすることも大事な能力かとは思いますが、それでも限界はあります。

特に、相談などの時は、事前にアジェンダを用意できるケースは少ないと思いますので、ファシリテートはより難しくなります。

このタイプの一番の問題は、この状態が問題であるということに気づきづらいことになります。

それは、このケースの場合、自分なりの疑問を解決はできていないため、上司に言われた通りに実行するしかありません。

上司=仕事のできる人、ではあると思いますので、上司に言われた通り仕事を進めていると、ある程度問題なく仕事が進んでしまうことが多いのです。

ただこれは、自分自身で壁を乗り越えたのではなく、言われたタスクをこなしただけになりますので、次も同じ壁に当たった時、自分の力で乗り越えることはできないでしょう。

このような対応をしていると、いずれ部下は自分で考えることをやめてしまい、上司に言われた通りのことしかできないようになってしまいます。

もしくは、自分で考えて仕事をしていくことのできる環境を探し始めるかも知れません。

皆さんはこのような対応に思い当たることはありませんでしょうか。

別の記事でも書いたことがありますが、

自分の言いたいことだけを言うのではなく
相手の表面的な発言だけを聞くのではなく、
傾聴する

このスキルをまずは意識して身につけていくことで、より良いチームへと導く上司になっていけると思います。

まとめ

世の中には出世すればするほど時間にルーズになっていく人がいます。

もちろん、多忙なため、打ち合わせ時間ギリギリまで別の会議がはいっている、ということもあるのですが、時間にルーズではない人の場合、自分が遅れていることを自覚しておりますので、相手が部下でも謝罪をします。

これができない方は気をつけるべきだと思います。

自分が若いころは早めに行って準備をして、ということをやっていて、その時に上司が遅れてくる、イラっとしたことはないでしょうか?

自分が出世したからといって、同じことを部下にしていて良いのでしょうか?

相手を尊敬する気持ちがあれば、そんなことは起こらないと思います。

相手が上司だから、相手が部下だからといったことは関係なく、一人の人間として向き合う必要があると思います。

特に、打ち合わせ時間を気にせず話し続けてしまう人は、自覚がないことも多いため、強く意識することをお勧めします。

部下の話を聴く、この一番大事な仕事をおろそかにしてしまうと、ほかの仕事にも影響が出てしまいます。

チームの成果を求められる立場である以上、チームのメンバーを導いていく必要がありますが、時間にルーズな上司ではチームをより良い方向に導いていくことは難しいです。

この記事を読むことで、自身の言動で思い当たることがあれば、それを意識して改善する、そのための一助になれば嬉しく思います。

参考記事:

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