エンジニアのキャリアパス。プロジェクトマネージャーとして年収1000万円を目指す

エンジニアのキャリアパス、皆さまはどのように考えておりますでしょうか。

私は、大学卒業後一貫してIT業界、システムインテグレーターにおり、いまは管理職ですがプロジェクトマネージャーとして働いてきております。

その私の経験をもとに、エンジニアのキャリアパス、よく言われる年収1000万を達成するためには、どのようにステップアップしていけば良いかということについて書きたいと思います。

エンジニアとしての仕事を始めたばかりの人や、これからのキャリアパスに悩んでいるような方のお役に立つことができれば嬉しいです。

エンジニアのステップアップの道筋、必要なスキルは?

一般的にエンジニアのキャリアパスとしては、

プログラマーや〇〇エンジニア→システムエンジニア→プロジェクトマネージャー

というステップを踏む場合が多いと思います。

そのステップの中で必要となるスキルも変わってきます。

最初はとにかく担当する分野の技術スキルが重視されます。

その後、徐々にチームで仕事をすることや、お客様と仕事することが増えていくため、相手の意図をきちんとくみ取る聞く力や、自身の考えを伝える力が必要になってきます。

学生や年齢が若いときは、技術スキルをつけることが楽しく、そこにばかり目がいくかと思います。

しかし、より早く上流工程に携われる人、上流工程で能力を発揮できる人というのは、傾聴力やコミュニケーション能力の高い人だと感じます。

エンジニアになろうとする方は理系出身の方も多く、この分野が苦手な方も多いかも知れませんが、聞くことや伝えること、論理的思考といった分野を少しでも早くから意識できているエンジニアは将来大きな差をつけることができると感じます。

エンジニアは厳しいというイメージがあるが、どのようなマインドセットが必要か?

プロジェクトには納期が必ずあり、いつも余裕のあるスケジュールを立てることができるわけではありません。

むしろ、余裕の無いスケジュールの方が多いと感じます。

そのため、プログラマーのみならずエンジニアとして働く厳しさ、キツさはかならず発生するかと思います。

ただし、そこを乗り越えることができた時の嬉しさは、かけがえのないものだと思います。

今の厳しさだけに目を奪われずに、先を見ることのできる冷静なもう一人の自分を作り上げることのできるプログラマーは成功する可能性が高いと感じます。

エンジニアのキャリアパスの分岐点、私の成功体験

私はプロジェクトマネージャーとして長く業務をやっており、その中でも傾聴力やコミュニケーション力が大事だったことがいくつかあります。

その経験を整理していきたいと思います。

トラブルプロジェクトへの途中参画

1つ目は、トラブルプロジェクトに途中から参画することになった時です。

そのプロジェクトは、スケジュールが遅延している中、設計の手戻りが多く発生しており、待ったなしの状態でした。

プロジェクトマネジメントをしていると、必ずと言ってよいほどこのような状況に出くわすと思います。

私はプロジェクトマネージャー補佐という形で参画し、状況を整理していくと、お客様も我々のメンバーも同じことを言っているように感じました。

そこで、まずは我々のメンバーの意見を整理し図にまとめ、お客様と会話する事から始めてみました。

そうすると、同じようなことを言っているように見えた両者の意見ですが、最初の要件のところに微妙なズレがあることが認識できました。

そこまでくると、具体的な対応策が見えてきますので、1つずつ解決していくだけとなり、何とかスケジュールを元通りに戻しプロジェクトは成功に終わりました。

避けては通れないシステム不具合

2つ目は、避けては通れないシステムの不具合に当たってしまったプロジェクトになります。

こちらはプロジェクトマネージャーだけではなく、エンジニアとして仕事をする以上、1度は通る道かと思いますが、最初はどうしても焦ってしまい意識が目の前のことに集中してしまいます。

このような時、プロジェクトマネージャーとしては、良い意味で一歩引いて全体を見渡した視点が必要になります。

ゴールを見据えながら、今何を優先すべきなのかを考える必要があり、チームに伝達する必要がありますが、メンバーは目の前のことで精一杯ですので、自身の判断を強制的に伝えるだけではチームの雰囲気が悪い方向に向かう可能性もあります。

そのため、メンバーの思いや状況を最大限くみ取りつつ軌道修正していくためにはコミュニケーション力が非常に大事になります。

メンバーの些細な言動も見逃さず、タイミングを見ながら徐々に軌道修正する事でプロジェクトを成功に導くことができました。

どちらの件に関しても言える事かも知れませんが、お客様もメンバーもプロジェクトを成功させたいという思いは同じであるため、相手を尊重しつつゴールへと導くことが重要になってくるのだと感じます。

さいごに

エンジニアのキャリアパス、それに対する私の成功体験をお話させていただきました。

私は、自分でいうと偉そうではありますが、エンジニアとして出世が成功している部類には入れていると思います。

そのような私から、最後はこれからエンジニアとして頑張ろうとしている方や、キャリアパスに悩んでいる方に向けたアドバイスで終わりたいと思います。

先にも記載しましたが、将来大きな差を生むのは、聴く力や伝える力になってくると考えています。

具体的には論理的思考などが該当します。

本などで勉強する事も大事になってくるとは思いますが、私が一番良いと感じるのは、相手の話を整理するとき、自身の考えを伝えるとき、ともに絵や図で書く癖をつけるという事です。

絵や図というと、絵心無いから難しいと思う方もいるかも知れませんが、ここでいう絵や図というのは、漫画のような絵を書くという事ではなく、視覚的に整理するということになります。

メリットとデメリットがあれば、それを2つのグループに整理して分けて書くといったことになります。

この程度であれば、箇条書きにすれば足りてしまいますが、プログラムの内容を説明するときにはフロー図にする、相手の話を整理するときには、それぞれの内容をグループ化してみるといったことが非常に大事だと思います。

最初は、わざわざ絵や図にするのが煩わしく感じる事もあるかも知れませんが、慣れてくれば頭の中で同じことができるようになります。

絵や図にすることで、認識違いがなくなったり、自分の思いが伝わらなかったりということが減り、楽しく仕事ができるようになってくると思います。

これから、エンジニアとして成長していこうと考えている方にとって、私の経験が少しでも参考になればうれしく思います。

参考記事:

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