4年に1度のオリンピック、5年程度のサイクルのIT系システム。共通点はあるのか

記事執筆当初(2021年)、日本開催のオリンピックが1年遅れでついに始まりました。

コロナ禍において、観客を入れる入れないだの、直前では開会式に関連している方の過去の不祥事による解雇や辞退など、様々なことがあります。

しかし、始まった以上、選手の皆さんには精一杯頑張って、楽しんでもらいたいと思います。

もちろんせっかく日本で東京で開催されるオリンピック、生で見られることが出来たらどれほど良かっただろうと思うこともあります。

前回の東京オリンピックが1964年ですので、実に56年ぶり、1年遅れたので57年ぶりということになります。

もし、次の東京オリンピックがあったとしても、私は生きていないか、生きていても自由に行動できるような年齢ではないと思います。

そう考えると、やはり生で見ることのできる今回の大会が、コロナのために無観客などになってしまっているのは非常に残念ではあります。

このように、オリンピックに対する感想はいろいろあるのですが、仕事関連のブログということもあり、無理やり共通点を探してみました。

オリンピックは4年に1度
IT系のシステムは5年に1度の更改(といったものが多い)

このように数年に1度のビッグイベントという点が近しいのかなと感じました。

そこで、数年に1度のビッグイベントに対して、すべての調整を行う必要があるのですが、今回の東京オリンピックのように1年ズレることがどれほど大きなことなのでしょうか。

日本を代表して戦っているオリンピック選手と比較にはならないですが、ビッグイベントに対して、どのような準備や能力が必要になるか、一度整理してみようと思います。

数年後のイベントを見据えた調整能力

IT系のシステムも、勘定系などは10年ほど使用したりするかも知れませんが、基幹系の、特にインフラは、機器の耐用年数やテクノロジーの進歩を踏まえ、5年程度のサイクルで更改する予定となっているものも多いと思います。

更改に対しては、規模によって異なるとは思いますが、

  • 更改前のテストやマイグレーションに1年程度は必要
  • そもそも更改用のシステムを組み上げるのに1年程度は必要
  • システムを組み上げるための要件の整理や基本設計には1年程度は必要

といった状況になります。

つまりは、1度システムを組み上げると、次は2-3年後には検討が始まるような状況です。以外とあっという間に感じると思います。

とはいえ、2-3年ありますので、その中で自身の会社の状況が変わる可能性もありますし、世の中のテクノロジーのトレンドも変わる可能性があります。

それらの変化を常に捉えながら、5年後にベストな状態となるような調整をし続ける必要があります。

これをおこがましいですが、オリンピック選手が次のオリンピックを目指すための4年間の調整と近しいものがあるのかな、と感じています。

外的要因での時期ズレに対応する対応力

4年後や5年後など、明確に時期が決まっている場合、その決まっている時期に合わせて、リソースの調整や、やるべきタスクの実施時期など明確に決めていくことができますし、その調整をすることが大事になってきます。

そのような状況であるのに、今回のオリンピックは1年ズレてしまった、これは想像しがたいくらい選手の皆さんはツライものだったと思います。

〇年の〇月にベストを出すために、半年前までに何をして、1年前までに何をして、といったプランを立て、それを実現されてきたと思います。

それなのに、追加で1年の時間ができてしまう。

準備期間が増えるから良い、と考える人もいるかも知れませんが、自分のベストを合わせていた時期が1年ズレるということは、さらに1年ベストをキープしなければなりません。

普通に考えてそれは無理な話です

また、逆に準備が遅れていた競争相手にといっては1年の遅れというのが、ちょうど良く次のピークを持っていくための時間になってしまう可能性もあります。

システムの更改も、何かしらの要因で時期がずれることがあります。

もともと決まっていた時期に向けてリソースを調整し、お客様との調整を図っていたものが、さらなる調整が必要になってしまいます。

こういったときに、様々な状況に対応していく力、対応力を持っている人間が強いと感じます。

どのようなことでも、思っていたことと違う状況が発生することはあります。

その思っていたことと違う状況に如何にして対応していくか、その対応力、柔軟性といった方が良いかも知れませんが、この力の差が大きく出るのだと思います。

そのためには、常に先を見据える力、少しでも高い視座、このような力が重要になってくるのだと思います。

まとめ

今回は、全然レベルは違いますが、1年遅れたオリンピックに向けて選手の皆様が苦労されたことを考えながら、IT系の会社員でも似たようなことがあると思い、オリンピック選手に学びながら、どのようにしていけば良いかを考えてみました。

  • 自分のピークを合わせる調整力
  • 不測の事態が発生したときに合わせることができる対応力

このあたりは、スポーツ選手だけでなく、様々な場面で活用できる能力なのかな、と感じますので、私も常に意識して成長していきたいと思います。

先を見通す力、変化に対応する力、これらを身に着けて、仕事のできる人間になっていってほしいです。

参考記事:

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