2022年のゴールデンウィークも中盤になりましたが、昨年同様、コロナによる自粛を余儀なくされる状況で、なかなか大手を振って外を出歩くといったことができない時代が続きますね。
来年にはこの状況も落ち着いて、友達や家族と楽しい時間を過ごすことができるようになっていることを祈ります。
さて、そのような状況において、会社もテレワークや在宅ワークなど、様々な取り組みがなされていると思います。
テレワークにはメリット・デメリットあるとは思いますが、テレワークが多くなったいまの時代で皆様はどのようにコミュニケーションをとられていますでしょうか。
試行錯誤中の方も多いとは思いますが、私が実施していることや心がけていることを整理しておこうと思います。
もくじ
テレワーク時代、コミュニケーションは減った?
この問いに対しては、Yesという回答が多いのではないでしょうか。
良くも悪くも、毎日会社という場所に集まって、並んだ席に着席して仕事をする、終わったら会社から家に帰る、という生活をしていると、まず、「おはようございます」や「お疲れさまでした」という会話をされると思います。
「え、『おはようございます』や『お疲れさまでした』だけのこと?」
と思う方もいらっしゃるかと思いますが、それだけでも、相手の顔を見て声を掛け合う、という行為がありました。
それが、テレワークになった瞬間に、朝起きて、パソコンを立ち上げて、仕事して、終わったらパソコンを終了する、というように、誰に会うでもなく業務が終わってしまいます。
最近の日本でも、成果主義やジョブ型などの言葉が流行り、成果を出していれば仕事の仕方は関係ない、という風潮もあると思いますし、そう思っている方も多いと思います。
確かに、もともとそういう働き方が好きな人もいるとは思いますが、いまのように、どちらかというとコロナだから仕方ないという人の方が多いと思っています。
そのため、このコロナ時代にどのようにコミュニケーションをとっていくのか、がとても大事なことだと感じております。
テレワーク時代のコミュニケーションの取り方と注意点
テレワーク時代のコミュニケーションの取り方
ある程度仕事ができるようになった年齢の人は感じづらいかも知れませんが、特に経験の浅い人たちは、強制的にテレワークを強いられる状況に不安を抱えている方も多いと思います。
その状況を改善するために、私もまだ試行錯誤中ではありますが、以下のような対応をしてみております。
・朝会や夜会の実施
・1on1の頻度アップ
○朝会や夜会の実施
やはり、顔を合わせる時間を無理やりでも作ることから始める必要があると思います。
最初のうちはぎこちない感じになることもありますが、1週間、2週間と続けているうちに、すごく自然に実施できるようになってくると思います。
最初は私も、そんなことしなくても、必要なときに連絡くれればよいでしょ、という思いもあり、何かあれば電話やZoomで連絡ください、という程度でした。
でも、特に若い人は先輩や上司に、わざわざ電話で連絡とるのは心理的なハードルがあります。
もちろん普段の会話などで、その心理的ハードルを下げる努力も必要だと思いますが、そもそもその取り組みができない。
10分でも15分でも、毎日顔を合わせることで少しずつ会話が増え、メンバが考えていることや不安に思っていることなども察知できるようになってくると思います。
○1on1の頻度アップ
こちらは、テレワーク時代というだけではないかも知れません。
もちろん、会話の時間を作るというのも大きな理由の1つですが、どちらかというと、個別に会話する時間を増やす、ということが必要だと感じております。
理由としては、最近の働き方の多様化への対応があげられます。
私も、過去に数回転職をしておりますが、その時より、いまは転職に対するハードルがすごく低くなっていると思います。
特にエンジニアは売り手市場であり、より良い条件の会社に転職する、というのも1つの選択肢であるとは思っております。
そのような状況で、転職を否定するわけではないですが、私も転職して思ったこととして、
転職理由で挙げるようなことって、転職しなくてもできる可能性が高い
ということです。
また、職場の雰囲気や制度など、実際に入社してみないと詳細まで把握することはとても難しいです。
今の時代、会社側も自社の雰囲気など、よりオープンにしようとはしていますが、自分と合うかどうかまでを見極めるのは、外からでは難しいと思います。
つまり、転職には少なからずリスクがある、ということになります。
一方、いま働いている会社の中でやりたいことを探す(部署移動なども含めて)というのはとてもリスクが少ないと思います。
どちらが正解という話ではないですが、メンバが今どのように何を考え、その考えを聴く機会として、1on1は非常に重要なツールになると思います。
テレワーク時代のコミュニケーションにおける注意点
前項の最後に、あえて「ツール」という単語を使いましたが、朝会・夜会や1on1は、ツール、手段でしかないことが1番の注意点になります。
ツール、手段である以上、自分はそれらを実施しているから目的が達成されて大丈夫、という考えは少し危険です。
目的は、相手に話をしてもらう、ということですので、1on1を実施しているけど、大半が業務の進捗報告だったり、自分自身の意見や思いだけを話しているようだと、それこそ時間の無駄と言えるかも知れません。
こちらも、コロナは関係なく大事なことだと思いますが、Zoomなどでのコミュニケーションでは、如実に表れてしまいます。
それは、ZoomなどのWeb会議の場合、少しではあるのですが、コミュニケーションにタイミングのズレがあることが原因だと言えます。
皆さんも経験があるかと思いますが、同時に会話が始まると、ほとんど相手の声は聞こえないです。
対面で話していると、何かしら聞こえたりしますが、Web会議ですと本当に聞こえないですよね。
まだ、聞こえなくても、相手も話し出していたことに気づければよいですが、自分の話に酔っているような人は、それすら気づかないことも良くあります。
そうなってしまうと、そもそも会話を増やすためのツールですが、逆に悪い方向に向かってしまう可能性があると思います。
傾聴といえば簡単ですが、ここは、私もこれまで以上に意識して注意していきたいとは考えてます。
まとめ
いまのコロナの状況がいつまで続くか分からず、不安な気持ちが増えているかも知れません。
これまでできたことが急にできなくなって、どう対処したらよいかもわからない、という方も多いと思います。
私ももちろんそうです。
そんな状況だからこそ、1歩ずつでも周りの皆と力を合わせて、快適に過ごせる空間、空気、人間関係を作っていきたいと感じます。
また、ある程度の社会人経験をもった私たちが試行錯誤して若い人も働きやすい環境を作っていかないとダメだと感じます。
そのために、やはりコロナにより減ってしまったコミュニケーションの量を増やすことは第一ステップだと言えます。
コミュニケーションの量を増やしつつ、並行してコミュニケーションの質も向上させる努力をしていくことが求められていると感じます。
参考記事: