エンジニアはなぜ管理職になりたくないのか。管理職に進んだ方が良い理由。

サラリーマンとして働いていると、あるタイミングで、自身のキャリアパスとして、管理職の道を進むのか、専門職の道を進むのかを選択するような場面に出会うことがあります。

この時、特に自分のスキルを発揮して働いてきたエンジニアは、とても迷うことが多いと思います。

迷う中でもエンジニアは、管理職はつらいので専門職が良いと考える人も多くいると思います。

確かに、自身がこれまで培ってきた経験やスキルを生かせるという意味では専門職の方が良いように感じてしまう気持ちも分かります。

そもそもなぜ、管理職はつらい、管理職になりたくないと思ってしまうのでしょうか。

管理職になりたくないと考えてしまう理由から、ただ漠然と管理職になりたくないと考えていて良いのかどうかを考えてみたいと思います。

私の現時点の結論としては、管理職を目指すべき、となりますが、そのように考えている理由も踏まえながらまとめていきたいと思います。

エンジニアが管理職になりたくない理由

現場から離れてしまうことでエンジニアとしてスキルアップできなくなる

管理職と専門職の選択をせまられるポジションにいる方は、やはりエンジニアとして自身のスキルを発揮し、その成果を評価されてこられた方だと思います。

そのような人にとっては、管理職になってしまうことで現場から離れてしまうということに不安を覚えてしまうのでしょう。

自己投資をすることでスキルアップすることは継続的に可能だとは思いますが、自分が現場にでて、現場で学ぶ機会が減ってしまうことに不安を感じてしまうのは致し方ないかなとも思います。

人をマネジメントする仕事はつらいと感じてしまう

人をマネジメントする管理職の仕事がつらい、こう考えてしまうのはエンジニアだけではないのかも知れません。

昨今では世の中も大きく変わってきており、課長などの管理職の役割というのが非常に重要になり、日々の業務も増えてきていると言えます。

私自身は、過去の上司のことも好きなので、その上司の悪口を言うつもりはないです。

しかし、いま私が管理職として働く中で、部下のマネジメント、特にメンタル面含めたマネジメント業務について振り返ってみると、過去に私がしてもらったことはほとんど無い気がしております。

このような現在の状況において、現場から上司を見ていると、

『上からは怒られて、下からは文句言われて、管理職は大変だな。自分はなりたくない』

と感じてしまう気持ちも分かります。

このように、管理職になりたくない気持ちや理由も理解はするのですが、私の考えとしては管理職を目指す方が良いと考えております。

次からは、管理職を目指すべきと考える理由についてご紹介したいと思います。

それでもエンジニアは管理職を避けない方が良い理由

年齢が上がれば上がるほど、心身ともにつらくなる

最初の昇進のタイミング、30歳前後といったところでしょうか。

その時、自身はまだ若いということもあり、極端に言えば、寝る間も惜しんで興味のある技術を身につける努力をするといったことができると思います。

でも、少し考えてみてください。

40歳、50歳となっても同じことを継続できるでしょうか?

出来る人もいるとは思いますが、やはり体力の衰えとともに新しいことを覚えていくことが苦痛になってくる可能性が大きいです。

苦痛ではないとしても、若い人の吸収力とは違いが出てくると思います。

そのタイミングで、やはり管理職になろうと思っても、同年代で、最初から管理職の道を歩んでいる人には10年を超える管理職経験があり、この差を埋めることはかなり難しくなってしまいます。

これが、私が管理職へのキャリアパスを勧める最大の理由となります。

ですので、私としては逆のステップが良いと考えています。

30歳前後で管理職になれるタイミングが来たとした場合、まずは管理職に飛び込んでみることをお勧めします。

そのまま管理職として働き続けることができれば問題ないですが、数年の経験の後、やはり専門職が良いとなれば、そのタイミングで専門職に戻れば良いと考えています。

この場合、まだ30歳半ばということもあり、自分の興味のある分野に飛び込むということですので、まだまだ頑張ることができると思います。

その後、再度年齢とともに専門職がつらくなってきて管理職に戻りたくなった場合でも、あなたには過去の管理職の経験がありますので、0からのスタートということではなくなります。

年齢が上がれば上がるほど、年収に差が出てくる

こちらは人によっては、年収よりやりがいが必要という方もいると思いますので、理由にならないかも知れません。

ただ、一般論となりますが、管理職として昇進していく方が、将来的には年収も上がりやすいと思います。

もう少し、ジョブ型の働き方や評価制度といったものが日本で定着してくると、多少は変わってくる可能性がありますが、それでもある程度の年功序列がなくなるとは思いません。

※もちろん、自身の仕事をきちんとこなせている、という前提ですが。

年収の上がり方としては、ある程度若いうちは専門性を発揮した専門職の方が上がりやすく見えてしまうケースもあるとは思いますが、40歳、50歳となってくると、管理職の年収の上がり方が逆転してくる会社がやはり多いと思います。

そう考えると、管理職を避ける理由はない、というのが私の考えになります。

もちろん管理職のつらさはあります。
しかし、当たり前ですが専門職にもつらさはあります。
また、ここまで見てきたように、将来的なつらさもあります。

それでしたら、一度管理職に飛び込んでみるのが良いと考えています。

エンジニアで成果を出す人は、何事にも興味をもって吸収していける人間が多いと感じております。

その吸収力があれば、管理職としての新しい発見にも興味を持ち、自分自身を成長させる機会ととらえることが出来ると思います。

まとめ

私の個人的な意見として、

・一般的に管理職になりたくない理由
・管理職になった方が良い理由

についてまとめさせていただきました。

反対意見等もあるとは思いますが、私の経験から管理職に進む良さを書かせていただきました。

確かに管理職はつらいと感じることも良くあるのですが、私はこのまま管理職として、自分を成長させていくことに注力していこうと考えております。

そのように考えている私ですので、部下にも管理職になった時に困らないような考え方などを教えていっているつもりです。

エンジニアの場合、目先の技術スキルに注力しがちですが、ビジネスマンとして必要となるスキルにも目を向けることが、管理職としての下地を作ることにつながると考えております。

また、その下地が、エンジニアとしても大いに役立つと考えております。

参考記事:

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