軸をもって判断するのが上司の役割。失敗を恐れて判断しなければ部下は離れていく

時期的にオリンピック流れの内容が多くなってしまいます。

日本選手の素晴らしい成績に日々感動しながら応援しております。

欲を言えば、せっかくの日本での開催、生で見ることができる世の中であったらと強く思います。

そんなことを言っても仕方ないので、この後も日本人選手の活躍を祈りながら、テレビで応援していこうと思います。

さて、そのような状況の中で、今回は、「判断すること」について考えてみたいと思います。

東京オリンピックですが、結論としては無観客での開催ということになりましたが、ここにたどり着くまでには様々な判断があったと思っています。

・もちろん最初は観客を入れた開催
・感染者が増えてきたことで、上限を1万人や半分とした開催
・最終的には無観客

これらを決めるそれぞれの段階の時に、様々な批判も出ておりました。

たしかに、一般庶民としては、「結局、どうするの?」という思いを持ち続けながらニュースを見ておりました。

ただ、少し考えると、今の状況では仕方ない部分もいっぱいあるのだとも思います。

説明の仕方が下手でしょう、と思う点は別として。

新型コロナというものが、いまになってもすべてのことについて解明されているわけではない状況で、そのコロナに対する対応、何が正解かは、数年後にならないと分からないと言えます。

そのような状況の中でも、

・いま分かっている事実
・いま想定されている事象
・将来を見据えた方針ごとのメリットとリスク

といったことを様々な角度から分析し、何かしらの結論・判断を導いていく必要があるため、非常に勇気のいることだと思います。

ですので、これまでの対応が良かった悪かったという話ではなく、このような状況は、会社員における上司という立場の人にも、同じように求められることかなと思いますので、その点について整理していきたいと思います。

判断することの重要性

上司の仕事の一つに、

・判断すること

というものがあると思います。

お客様との対応方針、トラブルシューティングの優先付け、案件の取捨選択、様々な場面で判断しなければならないと思います。

人材育成という観点で、このような判断を部下に実施させるということもあるかも知れませんが、基本的には上司であるあなたが責任を取る必要があると思っています。

このような判断、責任を部下に押し付けているのであれば、そもそも上司というものが不要ということになってしまいます。

仕事をしない上司というレッテルは、手を動かして作業をしてくれない上司ではなく、判断をしてくれない上司についてしまうレッテルだと思います。

ただし、オリンピックの時と同様、未来は誰にも分からない、情報もすべて揃っているわけではない、という状況で判断することは失敗の可能性もあり、非常に勇気のいる作業だと思います。

では、どのような意識をもって判断をしていく必要があるのかを見ていきたいと思います。

判断するために必要となること

・失敗することを恐れない

上司だけに言えることではないか知れませんが、確定した未来が見えているのであれば、そもそも判断ということ自体が不要になります。

不確定の未来に向けて、より良いと思う方向に向かうために必要となるのが判断です。

ですので、失敗は避けては通れないものとなります。

もちろん、大失敗にならないようにコントロールしていくことも重要だとは思いますが、失敗を恐れて判断しなければ、

・部下はどこに向かっているか分からず、目的や目標を見失ってしまう
・判断しないため、複数の方針を同時に進める必要がでてしまい、リソース不足に陥る

といった状態になってしまいます。

このような状態になってしまっては、組織やチームの雰囲気は悪くなる一方で、成果も上がってこない状況になってしまいます。

上司には様々な判断を求められる場面が訪れます。

小さなことからで良いので、できる限り上司であるあなたが判断していき、この恐怖心に打ち勝てるようにしておく必要があります。

・軸(信念)をもって判断する

判断する勇気を持つことができれば、次は、その判断の方法になります。

先ほども述べましたが、未来は誰にも分かりません。

限りある情報の中で、より良いと思う方向に判断していくしかないのです。

ここで大事になるのが、

『何をもって、判断した先がより良いと思う方向なのか?』

といったことをできる限り明確にすることだと思います。

もちろん不明確な未来への判断ですので、完全に明確にはできないのですが、自分の中での軸(信念と言っても良いかも知れません)を持つことが必要になってきます。

中々、言葉で表現するのは難しいのですが、

・AとB、まったく同じ情報量であれば、大きい方を選択する
・AとB、まったく同じ情報量であれば、部下の将来のためになりそうな方を選択する

というような、軸を持っておくことになります。

ここで、以前は大きい方を選択したが、今回は小さい方を選択した。ただし、特に何かしらの理由があるわけではない。

このようになってしまうと、部下からすると、何を信じていけばよいのか不安になってしまいます。

ですので、できれば自分の判断の軸は固定する、自分が判断するときに使う軸は共有しておく、ということが重要になると思います。

まとめ

今回、オリンピック開催までのドタバタ劇から、上司としても必要となる判断することについて記載させて頂きました。

その中で、2つの判断するために必要なことを記載させていただきました。

共通して言えることは、間違ったときに嘘をつかない、ごまかさない、きちんと謝罪する、ということもセットで必要になると思っております。

判断する、判断したことが失敗したら責任を取る、このような仕事は非常に怖いことでなかなか一歩を踏み出せないかも知れません。

ただ、だれしも失敗を繰り返して成長しておりますので、恐れずに自分の軸をもって判断していって欲しいと思います。

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