組織の階層をなくしてフラットな組織にあこがれる。でも、階層の中でより良い方法を見つける方が良い

会社の中では、

一般社員⇒課長⇒部長⇒社長

と言った階層が存在することが多いと思います。

その時に良く言われることが、階層が深い(多い)と、社長のメッセージが正しく一般社員まで伝わらない、階層の壁が存在する。

階層を無くしてフラットな組織にしよう

ただし、階層をフラットにする、本当にこれで解決するのでしょうか。

会社の規模にもよるとは思いますが、私はある程度の規模になれば、やはり階層が必須であり、階層ごとの情報コントロールも必要だと考えております。

それでもフラットな組織にあこがれるのはなぜなのでしょうか。

組織の階層による問題点を整理し、その階層の中でどのようにしていけば良いのかを考えてみましょう。

組織の階層による問題点

良く言われる組織の階層の問題、それにはどのようなことがあるのでしょうか。

・社長のメッセージが正しく一般社員まで伝わらない。階層を降りていくごとにメッセージのニュアンスが異なってしまう。
・一般社員に伝わらない情報や伝わるまでに時間のかかる情報があり、一般社員の目線が一致しない。

このようなことが挙げられるかと思います。1つずつ見ていきましょう。

伝わるメッセージのニュアンスが異なってしまう

階層に合わせて言葉を変えて話すことは大事なことだと思います。

課長は部長からの話を、自身の課のメンバーのことを理解し、状況や雰囲気に合わせて、自分の言葉でメッセージを伝えることが課長の役割だと思います。

ただ、ここで問題となるのは、そのタイミングでメッセージのニュアンスが異なって伝わってしまったりする可能性があることになります。

もう1つは、ある階層の人間が、そもそも上の人からのメッセージを理解せずに、下の階層にメッセージを落とそうする場合です。

これは、正直職務放棄だと思いますので、積極的にその人には外れて頂けるよう頑張りましょう。

伝わらない情報、伝わるまでに時間のかかる情報がある

階層を順番に下っていくために、どうしても時間がかかってしまうことがあります。

そのため、一般社員からすると、

その情報、昨日欲しかった

といった感じになってしまうことがあるかも知れません。

また、下の方の階層の人が良く言うことかも知れませんが、

全部情報を落としてくれないから、僕らが判断できない

という言葉を聞いたことがある人も多いと思います。

情報の質によっては、階層ごとにフィルターがかかってしまうことはありますので、そのような状況になるのだと思いますが、こちらに関して良く思うことは、本当にそれが問題ですか?

考えることを放棄して言い訳に使っているようにも感じてしまいます。

組織の階層のなかでベターなやり方

組織の階層による問題点について見てきました。

この問題点を解消するためにフラットな組織が叫ばれるわけですが、組織の階層は必要であり、階層ごとの情報フィルター、階層ごとの伝え方の変化、これも重要なことだと考えています。

よって、階層があるなかで、どのようにするのがベターなのか

これが重要だと思います。

まずメッセージのニュアンスが異なってしまう件については、そもそも階層間のすり合わせが出来てないと言えます。

部長と課長、同じ方向を向いていれば、多少部長の言葉が足りなかったとしても課長は正しくメッセージを認識できるはずです。

そのためには、普段からコミュニケーションが大事、ということになってしまうのだと思います。

ただし、どうしても社長のメッセージをそのまま一般社員に伝える方が良い場合もあります。

そのような時は、全社員向けに実施すれば良いだけです。

次に、伝わらない情報がある件についてですが、これは「伝わらない情報」ではなく、「伝えるべきではない情報」となれば、問題にならないはずです。

良く、「情報が無いからできない」という人がいたりはしますが、できる人間はそのようなことは言わないと思います。

本当にできる人間は、必要に応じて情報を取りに行きます。

ですので、伝えるべきではない情報、これはどうしても存在してしまいます。

伝えることで、逆に一般社員のモチベーションを下げてしまう可能性があるものなどになります。

この、伝える情報と伝えない情報のバランスを取ることが上の階層に求められる能力ではないでしょうか。

そのバランスを取りながら、必要に応じて情報を落としていれば、そもそもこのような問題は出てこないと考えられます。

まとめ

今回は、組織の階層の問題について書かせていただきました。

私も何度か出世を経験し、出世するたびに見えていなかった情報が見えるようになる経験をしております。

その新たに見えるようになった情報、出世する前の自分に必要なものであったのかどうかを考えてみるのですが、不要だったと結論づけるものが多いです。

たまに、逆に落としてあげた方が良い情報に気づくこともあるのですが、それは気づいた自分が、次からは部下に伝えてあげれば良いのだけだと感じます。

情報が無いからできない

文句を言うのは簡単ですが、

いまおかれている立場で最大のパフォーマンスを発揮するために何をすべきか

結局のところ、これが一番大事になる考え方なのかも知れません。

愚痴はためるより吐き出した方が良いとは思いますが、愚痴だけではなく前向きに考える癖もつけていきたいものです。

参考記事:

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