時間とともに風化する失敗。失敗は失敗としてとらえて次の糧にできなければ部下はついてこない

ビジネスにおける失敗とは何でしょうか。

損失を出してしまったものが失敗でしょうか。

もちろん、そのようなことも一般的には失敗になるのだとは思いますが、本当の意味での失敗とは、

次につながらない・次につなげようとしない

ことだと感じております。

そこで、私がなぜこのようなことを思ったのか、そのような状態に陥ることでどのような影響があるのか、何を改善すれば良いのかについて整理したいと思います。

次につながらない・次につなげようとしない事が一番の失敗であると感じた理由

サラリーマンとして働いていると、やはり自分の趣味趣向だけで仕事を選ぶことはできないことも多くあると思います。

上司から言われて対応したけど、その結果が、どこでどのように活用されているのか、良く分からない状況に陥ったことがある人も多いのではないでしょうか。

企業内部の情報になってしまうため、具体的に記載することはできないですが、私も幾度となく、そのような経験をしてきました。

私自身の経験ではないですが、最近ふと思ったこととしては、

COCOAっていま動いているの?

でした。

コロナ接触確認アプリとして1年ほど前に登場したアプリケーションですが、皆さまはインストールされてますでしょうか?

削除するのが面倒だからという理由が一番大きいかも知れませんが、私はいまだにインストールしたままです。

(追記:2022年末、ついに停止し、その役目を終えました)

このアプリケーションがリリースされた当時、様々な不具合等もあり、使えないからインストールしない、といった方もいたと思います。

ただ、私はエンジニアという立場でもあるため、不具合があるのは仕方ないと思っており、自分の身を守るためにも有効かと感じたのでインストールしたままにしております。

しかし、最近このアプリに関する話って一切なくなりましたよね?

正直、いまは不具合が直されている状態なのか、不具合は放置されたままなのか、そもそもインストールを推奨していないのか、どのステージにいるかが不明です。

これがいわゆる「やり損」なのかなと感じます。

このアプリを開発したときには、きちんと目的があったはずですので、不具合があるなら直せばよいと思いますし、もっと別の良い方法が見つかったのであればクローズすれば良いと思います。

何となく、話題に出さず、そのまま風化するのを待っているように感じます。

ふとこのことを考えたときに、アプリケーションが失敗したかどうかに興味はなく、仮に失敗だったとしたら、その失敗は次に生かされているのだろうか、という点が非常に不安に思います。

どのようなことにも失敗はつきものです。

その失敗があるから次の成功に結び付くはずなのに、失敗を放置したままで良いのでしょうか?

この疑問は、サラリーマンで生きていく上で、特に出世して部下やメンバーに指示を出すような立場になれば、意識しておく必要があると感じます。

次につながらない・次につなげようとしないとどのような影響が出てくるのか、またどうすべきなのか

前述のように、失敗を失敗として認識せず、放置して風化させるようなことをすると、そこに関わった人には、

自分はやったけど何もなかった。始めからやらなければ良かった

という気持ちが芽生えてしまいます。

サラリーマンとして働いていると、少しおかしいと感じている事でも、会社の指示に従わなければならないこともあります。

その結果、やはり失敗、結果が残らない状況になった時にどうするかが大事です。

失敗は無くならない、その失敗を次の成功の糧にする。
そのためには、失敗から目をそらさない

これは大事になると言えます。

上司として部下に指示を出して業務を実行してもらう、その結果、指示が間違っており失敗したとします、その場合は、

・まず謝る
・その失敗を次に生かす工夫を一緒に考える

ことが必要で、これをしなければ、部下からの見え方としては、

「やり損」

だけになってしまいます。

出世すればするほど、プライドが高くなってしまうのか分からないですが、まず謝ることが出来ない人が多いと思います。

謝れないので、その失敗に触れることが出来ず、周りも見て見ぬふりをしてしまうことになります。

その結果、時間とともにその失敗は風化し、なかったものとなってしまいます。

私自身も気をつけなければいけないと意識しておりますが、

失敗はなくならない
失敗しても次につなげる糧にする工夫をすれば良い

この2つの言葉は忘れてはいけないものだと思います。

まとめ

今回の記事を書こうと思ったきっかけとして、接触確認アプリを例として出しましたが、私は開発に携わったわけでもありませんので、実際、内部のことは分かりません。

ただ、利用者の立場から感じただけとなります。

その感じたことを、自身のサラリーマン生活に当てはめて考えてみると、

部下がやり損だ

と感じてしまう状況を作ってはいけない、という答えが導かれたと思います。

失敗を失敗として捉えるには勇気がいる事かも知れませんが、その後の成功がより大きくなれば、いくらでも挽回はできますので、よりよい上司像になるためにも、意識していくことが必要だと感じます。

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