これから出世して上司になる方、そろそろ出世が見えてきて上司になるということを意識し始めた方、様々な方がいると思いますが、出世して上司になることで仕事の内容はどのように変わるのでしょうか。
上司になって初めてできるようになる事、やるべき事を理解して、出世しても評価される
『できる上司』
になるためのアドバイスとしてまとめさせていただきます。
上司になったばかりで、いま悩んでいる方、これから上司になったことを考えて不安に思っている方のお役に立つことができればうれしいです。
もくじ
上司になりできるようになる事
権限が付与される
会社によって付与される権限の大きさは異なると思いますが、一般的には、
何かしらの権限が付与されることになるかと思います。
先輩として後輩に指導や命令をするということはあったかも知れませんが、それは明確な権限ということではないと言えます。
これまで明確な権限というものは付与されていなかった状態から、様々な権限が付与され、その権限を使った仕事を実施していくことになります。
権限があるかないか、この違いは、最初とまどうかも知れません。
一般社員の時も、自分で考えて自分で決めてきた、という自負をもって仕事をしてこられた方もいるとは思いますが、明確に会社という看板を背負った権限が付与され、それを使うことができるようになります。
例えば、小さなことかも知れませんが、業務のために何かを購入するといった行為ができるようになります。
そういった中でも、重要な権限と考える2点について、以降で解説します。
人を雇うことができるようになる
人を雇うといった、人事権を持つことになります。
もちろん、人事部との調整が必要であったり、役員の承認が必要であったりする会社も多いとは思います。
それでも、組織の長として人を雇うといったことを計画にいれて事業を考えていくことができます。
一般社員の時は、人が足りません、という文句を言ったことがある人は多いかも知れませんが、そのようなことも踏まえて人員の計画を立てていくことになります。
やはり仕事は人で回っておりますので、重要な部分だと思います。
部下を使うことができるようになる
同僚と一緒に仕事をしているときに、人に業務やタスクをお願いしながら仕事を進めているとは思いますが、そこに権力というものが付与されます。
上司になることで、部下に対して仕事を振ることができるようになります。
これにより、一人で成果を出していた状態から、チームで成果を出すということに変わっていきます。
上司として、適切な人に適切な業務を割り当てていくことが重要になります。
注意点としては、権力を振りかざすようにはならないでください。
権力を振りかざす仕事の進め方は、一時は多くの仕事をこなせるかも知れませんが、長続きはしないです。
このように、課長や部長といった上司になっていくことで、与えられる権限が増えていきます。
その与えられた権限を使うことで、強引に人を動かすことができるかも知れません。
ただし、権力を振りかざしているだけの上司には誰もついてきませんので、徐々に成果を出せず自身の評価が下がっていくことになってしまいます。
そうならないためにも、上司としてやるべき事、特に、一般社員であった時と比較して、意識して実施しなければならないことを次に挙げてみます。
上司がやるべき事
上司になってできるようになることは、自分にとってはメリットであり、できるようになって嬉しい、と感じることが多いかも知れません。
一方で、上司としてやるべきことは少し異なるかも知れません。
代表的なところを見ていきましょう。
判断をすること
私が考える上司のやるべき1番大事な仕事だと思っています。
どのような仕事をしていても、何かしらの判断が必要になる場面は多くあります。
上司のあなたは、部下に対して報告・連絡・相談を求めるかも知れませんが、その対価としては、あなたが判断をしてあげる必要があります。
それができない場合、部下も報告する意味を見出せなくなります。
分かりづらい部分ではあるのですが、判断することは、はじめはすごく怖いことだと思います。
自分の判断で、チームが進の進む方向が右か左かが決まるのですから。
でもここは、勇気を振り絞って、自分の考えをしっかりもって判断してみてください。自分のできる限界、というものが徐々に分かってくると思います。
ポイントとしては、判断することと謝ることもセットで考えることです。
上司であろうと間違うことはあります。その時に、人のせいにしたりするのではなく、間違いは間違いとして認めて謝ることも重要だと思います。
働く環境を整えてあげること
部下を使うことが増えてくると、部下に色々お願いすることも増えてきます。
チームとして成果を出していくことが仕事ですので、現場で力を発揮してくれている部下が、働きやすい環境を整えてあげる必要があります。
モノを与えるというだけでなく、リソースや心のケアなども含めた働く環境を整えることが重要です。
人を育てること
こちらも重要な役割になります。
実業務の中で行われることの多いOJTは、現場の中堅メンバーなどが実施するかも知れませんが、上司として、人を育てること、人が成長できるようにマネジメントしていくことが重要になります。
会社は人で回っています。でも、すべての人ができる人ではありません。
そのような状況で、より働きやすく、より成果を出していくためには、いまいるメンバーを育てることが必要です。
そのためには、自身のもとではなく、他の部隊で経験を積ませることも必要になるかも知れません。
せっかく育てた部下を手放すのはさみしいですし、もったいないと感じることもあるかも知れませんが、部下の将来を見据えて考えてあげましょう。
労務管理
労務管理も大事な仕事ではあるのですが、上司の業務という感じですね。
業務ですので、多くは書きませんが、部下の心身を守ってあげることが一番の目的になります。
もちろん、法律に決められている範囲で働く、それを管理するというのは重要なことだとは思いますが、あまりここだけを意識すると、マイクロマネジメントになってしまう危険がありますので、注意が必要かと思います。
まとめ
一般社員の中でリーダーになる、というのと、出世して上司になる、というのでは大きな違いがあります。
仕事の内容や求められることも変わってきます。
どちらが楽しいか、という話ではないですが、出世を目指している方であれば、心構えをしていないと、これまでとの違いに愕然としてしまうかも知れません。
- 上司になったことでできるようになること
- 上司がやるべきこと
これらを少しでも、事前に意識していくことで、できる上司へ近づいていただければと思います。
参考記事: