部下を叱るタイミングや方法を改善し部下のやる気を引き出そう

部下を叱る、管理職にとっては非常に悩ましい問題です。

注意してもなかなか改善しない部下に対しては、叱るということも必要であり、叱らなければならないタイミングは、必ず訪れます。

その時に、自分では誠心誠意、良くなってほしい、という気持ちをもって叱っているつもりでも、部下に伝わらない、反発されてしまうということがあるかと思います。

「怒る」と「叱る」は違うという点は当然だとしても、どのようなタイミングでどのような方法で叱ることが良いのでしょうか。

悪いケースを考えながら、それに対して良いケースを考え、自身の行動を見直していきましょう。

叱るタイミングや方法として悪いケース

周りに人がいる状態で叱る

最近は少なくなってきた印象を受けますが、昔は本当に良くありました。

オフィスで罵倒が飛び交うというシチュエーションに出会ったことがある人も多いのではないでしょうか。

昔は、それでも喰らいついて頑張る人間が良い、という風潮があったかも知れませんが、今では完全に時代遅れです。

これをやった場合、叱られている本人は、周りに見られていることに伴い恥ずかしい気持ちになってしまうことは当然として、その状況を見ている周りのメンバーにとっても不愉快な印象しか与えません。

つまりは、組織全体の士気やモチベーションを下げるだけの影響しかなく、良い点は一つもないと思います。

否定の言葉を使って叱る

指摘しなければならないときは、反発する部下もいますので、どうしても否定の言葉を使いがちになってしまいます。

部下からの反発に対して、

でも、こうだよね」や「だったら、こうすれば良かったよね」

という感じで、否定の言葉から入ると、その瞬間に相手は心を閉ざしてしまいますので、せっかくの指導が届かなくなります。

言うことを聞かない部下、いると思います。こちらも人間なので、イライラしてしまうのも仕方ないとも思います。

ですが、だからといって、自分の感情のままに相手を叱っていては、組織やチームとして雰囲気が悪くなり、成果も出せないことにつながってしまいます。

組織やチームの成果が、上司の成果ですので、当然あなたの評価が下がることになってしまいます。

叱るタイミングや方法として良いケース

悪いケースをみてきましたが、それではどうすれば良いのでしょうか。

すべてを実行することが難しい場合もあると思いますが、3つの点で考えてみたいと思います。

1対1で余裕のある時間を作って叱ろう

周りに人がいるときに叱る、の反対ですね。

一番は、会議室等で1対1の状態で、極力時間に追われていない状況で丁寧に話すことを心がけてください。

鉄は熱いうちに打て、ということもありますので、時間があまりとれないような場合は、一度人がいない場所に移動して必要な注意を行い、別の時間がとれるタイミングでしっかりと叱る、なども必要になると思います。

上司としての仕事もあり大変だとは思いますが、部下やメンバーのモチベーション・コントロール以上に大事な仕事ってないかも知れません

指摘をするだけでなく、Let’s(~してみよう)で伝えよう

ダメな部分はダメと伝えることももちろん大事だと思います。

ただ、ダメだった過去のことを、掘り返しても何も生まれません。

ダメだったことを踏まえて、今後どうしていくのが良いのか、を一緒に考えましょう。

その時に意識するとよいのが、英語の「Let’s」です。

「あれがダメだった」「あの時に、なぜやってなかった」という過去の訂正ではなく、「あの時と同じ状況になったとして、次はこうしてみよう」といった感じで、次こうしよう、という話し方をするために、Let’sとなる文章を意識するだけで、自然とそのような会話になってくると思います。

相手にも言い分はあります、しっかりと傾聴しよう

私の発信の中で良く出てくることかもしれませんが、やはり傾聴はかなり重要なポイントになると思います。

反発が強い部下であり、言い訳にしか聞こえないような状況もあるとは思いますが、しっかり傾聴してみれば、言い訳の中にも、自分なりの考え方をしっかりと持って対策に生かせそうな発言が含まれています。

その小さなサインを見逃さないために、相手の話を全部聴くということが重要です。

そのためには時間も必要になりますので、あまり30分とか決めずに会話できるタイミング良いと思います。

少し前であれば、食事にでも行って、ということが言えたのですが、それができないこのご時世というのは、ツライところではありますが。

まとめ

今回は私も本当に嫌なテーマではあるのですが、叱るについて考えてみました。

誰でも、叱らなくて済むならそれが良いのですが、組織やチームが大きくなればなるほど、叱るタイミングは発生してしまいます。

逆に、叱ることを放置していた場合、その部下の悪い影響が周りにも伝搬してしまう、といったことにもなってしまいます。

組織やチームを率いて成果を出すためには、適切に叱るというテクニックを覚えていくことで、徐々にではありますが、自身の仕事のやりやすさにもつながってきて、仕事が楽しいものに変わってくると思いますので、常に意識していくことが良いと思います。

参考記事:

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