仕事を振れない人は損をする。仕事を振らないデメリットと上手な振り方

ある程度仕事ができるようになってきた中堅社員あたりから、

仕事を振ることが難しい

この壁にぶつかる人も多いと思います。

特に、若くして管理職に出世した人にとっては、悩みのポイントになることが多いです。

出世するような人は、それなりに自分で成果を出してきた人だと思いますので、それこそ仕事ができる人だと思います。

自分自身がメンバーの時の実績をもとに、上司となっても成果を出せると自負していたのに、出世したとたん、何かが違うという感覚の元、成果が出せないということもあると思います。

その中で一番といっても良いほどの原因が、「仕事が振れない」ということになる気がします。

私も初めて出世し部下を持つようになった時、仕事の振り方が分からずとても苦しみました。

その時の経験も踏まえて、

・仕事を振れない人はどういった人なのだろう
・仕事を振れないとどうなるのだろう
・どうすれば仕事を振れるようになるのだろう

ということを考えていきたいと思います。

仕事を振れない人

仕事を振れない人の特徴とはどういったことがあるでしょうか。

  • 自分しかその仕事ができないと思っている
  • 自分でやった方が早いと思っている
  • 自分の成果にしないと認められないと思っている

などが上がってくると思いますが、すべて自分一人のことになってしまっています。

確かに、仕事を振る立場になっているような方は、これまでも成果を出してきた方だと思います。

自分が頑張って、自分が成果を出して、その成果を認められて、という感じです。この意識が強いと仕事を振っても、

  • 自分だったら、もっと短時間でできるのに
  • 自分だったら、もっとこういう風にするのに

と感じてしまい、モヤモヤして結局は仕事を振らず、自分でやってしまうことになります。

たとえ仕事を振っても、相手の仕事に口出しをしたり、ダメ出しをするようなことにもなりかねません。

仕事を振れないとどうなるのか

それでは、仕事を振れないままでいると、どうなってしまうのでしょうか。

出せる成果に限界がある

人間には、みなさん平等に1日24時間しかありません。

睡眠時間が多く必要な人、少なくても大丈夫な人、といった違いは多少あるかも知れませんが1日24時間ということに違いはありません。

会社員として働いている場合であれば、平均すると1日10時間程度が仕事に割り当てることのできる時間、ということになると思います。

そうなると、一人で出せる成果・アウトプットにはいずれ限界が来ます。

しかし、会社が管理職に求めているのは、一人分の成果ではありません。組織やチームの成果です。

あなた一人がいくら頑張っても、数人分の成果を出すのは無理があります。

それはつまり、会社の期待以下の成果しか出せないということになります。

出世しづらい

会社の期待以下の成果しか出せない、それはつまり評価が低くなる、ということになります。

会社員である以上、会社にいる人材の中での評価によって評価が決まります。

それなのに、期待以下の成果しか出せなかったらどうでしょうか、当然ほかの成果を出している人に良い評価を与える、ということになります。

最終的には自分の体を壊してしまうかも

それでは、一人で複数人分の成果を出せばよい、と考えるのは少し待ってください。

確かに昔は、毎日終電まで仕事、家に帰ってきても仕事、土日も気になり仕事、という働き方を私もしておりました。

そのおかげもあり、人一倍の成果を出せていたと思います。

でも少し考えてください、いまは働きすぎが良くない事なのは周知の事実です。

それだけでなく、40歳・50歳になっても同じ働き方ができるでしょうか。

私も年々つらくなっていると感じます。

いまは昔ほどの酷い働き方をしているわけではないですが、やはり体力の衰えは感じてしまいます。

このような働き方をしていると、そのうち体を壊してしまうことになりますし、そうなってしまっては元も子もないですよね。

上手な仕事の振り方

それでは、どのように仕事を振れば良いのか、正解があるわけではないですが、

  • 具体的に
  • 自分が振られて心地よい方法

が必要になると思います。

仕事を振っても自分の思う通りのアウトプットが出てこないとき、まずは自分の仕事の振り方が具体的だったか、ということを振り返ってみてください。

  • どのようにして欲しかったのか。
  • それをやるための方法・手順はマニュアル化されていたか、誰が見てもわかるやり方になっていたか
  • そもそも何時までに、ということを伝えたか。期間が長い仕事であれば、マイルストーンを伝えたか

これらをきちんと伝えることができていれば、自分しかできない仕事ということはなくなり、自分がやった方が早いということもなくなっていくと思います。

もちろん、最初の1歩は、どうしても自分の思い通りのアウトプットを貰うことができず、少し我慢する必要はあるかも知れませんが。

また、上記は逆の立場になればわかりますよね。

自分が部下だったときに、曖昧な仕事の振り方をされて、頑張ってアウトプットを出したにもかかわらずダメ出しされ、いやな気分になったことがある人も多いのではないでしょうか。

それだったら最初からそう言ってくれれば良いのに、とお酒を飲みながら愚痴りますよね。

自分が嫌だと思うことは、多くの人も嫌だと思うことです。その意識を持てる人ははじめはぎこちなくても、必ず仕事を振れる人間になっていると思います。

まとめ

仕事を振れない人、その中身を分解してみると、自分のことを言われているようで、ドキっとした人もいるかも知れません。

仕事の振り方が分からないというのは、多くの人が通る道だと思いますので、いくらでも挽回はできます。

仕事はチームでやるもの

という認識と、

相手を思いやるという人として当たり前のこと

これらを意識すれば、これまで仕事を振れなくて悩んでいた方にも違う世界が待っていると思います。

仕事を振るということが、無茶ぶりのように聞こえてしまいますが、そうではなく、チームとしてアウトプットを最大化する、そのために誰が何をすれば良いかです。

それをコントロールするのが管理職である自分であって、すべて自分で実施するということではありません。

周りの人と協力しながら、チームとして最大のアウトプットをだしていけるように少しずつでも改善していければ良いと思います。

参考記事:

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