先日、以下のような記事を見かけました。
「早期退職」を募集すると優秀な人材から抜けていく
早期退職、昨今の不景気や定年の延長により、企業側としてはやむを得ない選択肢となる場合もあると思います。
ただし、企業として早期退職を選択したとき、言葉を悪く言えば、能力の低い人からの応募を期待していると思います。
それに対して、優秀な人材から抜けるとなると、企業側の思いとは異なり、長期的には悪い方向に向かってしまうかも知れません。
それでは、早期退職を募集すると、本当に優秀な人材をやめさせてしまうのでしょうか。
優秀な人材に残ってもらうためには、どうすれば良いのか考えてみたいと思います。
早期退職に限らず、優秀な人材の流出は避けたいと思うのが普通だと思いますので、今後の対策にしていきたいと思います。
もくじ
そもそも、早期退職は優秀な人材から抜けていくのでしょうか
確かに、優秀な人材ほど今いる会社だけではなく、どこの会社に行っても活躍できる人材であることが多いと思います。
そのため、早期退職のメリットを生かして、自分の次の活躍の場を探す、という気持ちになってしまうことがあるかと思います。
このように考えると、確かに早期退職には優秀な人材から応募していくのも理解できる部分はあります。
ただし、少し考えてみてください。
優秀な人材であれば、会社から評価されている人材とも言えると思います。
評価されている人材の場合、簡単に早期退職の一時のメリットだけに食いつくこともないのではないでしょうか。
逆に、会社から評価されていないと自己評価している人、このような人が、自分はどこでも通用する、自分を適切に評価してくれる会社に転職する、といった思考になるような気がします。
もちろん会社の評価に不合理はつきものかも知れませんが、優秀な人材であれば、何かしらの形で評価されている、というのも事実だと思います。
それなのに、評価されていないことを会社のせいにするような人材が最初に抜けていく人材になると私は思っております。
つまりは、優秀な人材から抜けていくとまでは言えないのかも知れない、というのが私の意見になります。
それでも、優秀な人材も抜けてしまうこともあります。
これをいかにして食い止めるか、優秀な人材が自社で活躍し続けてくれる、このようにするには、どのようにしていけば良いのでしょうか。
優秀な人材が抜けない会社とはどのような会社なのか
優秀な人材が抜けてしまう可能性は理解できると思います。
それでは、優秀な人材抜けていかないような会社にするには、どうすれば良いのでしょうか。
先にも述べましたが、優秀な人材であれば、何かしらの形で会社から評価されている人材だと思います。
ここで、この評価というものは、様々な形があるとも思っています。
様々な形があるということは、会社は評価しているつもりでも、受け手には届いていないこともあります。
このような状態が危険なことだと言えます。
誰しも給料が高くて文句を言わないと思いますが、給料だけが評価の軸ではないと思います。
今の時代では流行らないのかも知れませんが、必要とされている人材であれば、必要としてくれた人に感謝すると思いますし、恩返しをしたいと考えると思います。
このような関係を築くことが、良い人間関係を作り、良い会社の風土を作り、良い人材をより長く雇うことが出来るのだと思います。
いまの会社を辞めることすべてが悪いことではありませんので、双方が納得できるような転職は、むしろ実施すべきだとも思います。
そうではなく、どちらか一方の不満から、転職へと発展しまうような流れだけは無くしていきたいところだと思います。
最終的には、優秀な人材のみならず、いまいる会社を辞めたいと思わない、より良くしたいと考える、このような風土を作り上げることが必要なのだと思います。
まとめ
早期退職を募集すると優秀な人材から辞めていく、という記事から、私見を交えて、本当にそうなのか、そうであればどのようにすべきなのか、を考えてみました。
確かに、優秀な人材が抜けてしまうこともあるかも知れませんが、そのこと自体が問題になるのではなく、お互いが納得できない形で辞める、という状況に陥ってしまうことが問題なのだと思います。
この状況をいかに作らないようにするかが重要で、
・一方通行ではなく、きちんと評価を伝える
・助け合える良い人間関係を築く
・これらを自然とできる風土を定着する
といったことが重要になってくると考えます。
今回のことを意識して、辞めたくないと思える会社を作っていく努力をしていきたいと改めて感じております。
参考記事: