最近は聞いたことがない人はいない、と思われるほど、広がるAI(Artificial Intelligence)という言葉についてまとめようと思います。
日本語にすると人工知能となるため、コンピュータが人の脳のような働きをするというイメージとなります。
中でもAIの台頭により、これまでは、コンピュータはあくまでも人間の仕事を補助するツールという位置づけだったものが、人の脳のような働きをすることで、人間そのものの代わりになる可能性があるということになります。
さらには、AIが人の脳のような働きをするのであれば、これまで人がやってきた仕事もAIが出来るのではないか、それも24時間休まずに仕事するし続けることができるのではないか、ということが言われております。
労働人口が減っていく中で、人の仕事を補助する役割であれば歓迎されることかも知れませんが、そもそも人のように働けるのであれば、AIに人の仕事は奪われてしまうのではないか
このことについて、改めて考えてみたいと思います。また、人間はどうすれば良いのかについても考えてみたいと思います。
もくじ
AIが人間の仕事を奪うためには?
人間の仕事を補助するツールであるコンピュータが、人間の仕事そのものを奪うということはどういう状態なのでしょうか。
エクセルやワードが人間の仕事を奪うでしょうか?
AIを搭載しているというAmazon EchoやAlexaと呼ばれるスマートスピーカーですが、人間が何も話さなくても勝手にテレビをつけたり消したりするでしょうか?
答えはNoですよね。
AIが人間の仕事を奪うためには、人間と同じように考え、その考えた結果に対するアクションをおこす、ということが必要になります。
このような「人工知能が人間を超えて文明の主役にとって代わる」時点のことをシンギュラリティ(技術的特異点)と呼び、このシンギュラリティがいつ訪れるのかといったことについて様々な意見があります。
- レイ・カーツワイル:シンギュラリティは2045年に到来する
- ヒューゴ・デ・ガリス:シンギュラリティは21世紀の後半に来ると予測
- オレン・エツィオーニ:たとえば100万年後、得点を迎える可能性はあるが、賢いコンピュータが世界制覇するという終末論的構想は「馬鹿げている」としか言いようがない
- スティーブン・ホーキング:AIの完成は人類の終焉を意味するかも知れない
AIに奪われる仕事とは?
AIがすべての人間の仕事を奪うということに対しては様々な意見があり、近い未来に起こることだとは考えづらいため、いったんは横に置いてしまってよいと思います。
では、近い未来で、もしかしたらすでに、AIに奪われる(奪われている)仕事はどのようなものでしょうか?
AIという意味も広いため、「それってAI?」と思う部分もあるかも知れませんが、一言でいってしまうと、言葉で業務プロセスを定義できるようなものになると思います。
- Webサイトの情報を毎日チェック、取得しエクセルに整理する。
→RPAやPython - 申し込み用紙に記載された情報をパソコンに入力する
→AI-OCR - 膨大なデータでPivotを作成し、切り口を色々変えながら有益なデータを見つける
→マシンラーニング
既にこのような業務は、コンピュータが代わりに、人より早く実施しているコトでしょう。
ちなみに、本当はAIについて細かく説明しなければ、上記のポイントもわかりづらいかも知れませんが、いまはイメージだけでもつかんで頂ければ幸いです。
仕事を奪われないように人はどうすれば良いのか、何かを変える必要があるのか?
言葉で説明できるようなことはAIに仕事を奪われる可能性がある。
それでは、AIに奪われない、言葉で説明できない仕事とはどのようなものでしょうか。
言葉で説明できない仕事ができる人間は、AIに仕事を奪われず、今後も必要とされることになると言えます。
言葉で説明できない仕事の1つとして、人の気持ちを理解することがあげられるかと思います。
顔認識や音声認識などを使い、相手が笑っているのか、気分が落ち込んでいるのかを判別するようなシステムもあるかも知れません。
しかし、相手がどのように考えていて、本当はどうしたいのか、そういったことを微妙な表情や仕草などから読み取ることができるのは、やはり人間だけだと思います。
これができることで、相手が本当にしてほしいこと、本当に必要なことを実現できたりするのだと思います。
このようなことができる人は今でも重宝されていると思いますが、AIが台頭しても重宝されたまま生き残れると言えます。
人の気持ちを理解し対応することは、様々なな仕事に応用が利くと思います。
昨今の管理職に求められる仕事のとても重要な要素でもあると思います。
人の気持ちを理解し対応できる能力は、とても広く活用されるものであるため、どのような時でも磨き続ける意識を持つことが重要になるのだと思います。
まとめ
さて、今回はAI自体の説明は省きながら記事を書いているため、少し分かりづらいと感じてしまったかも知れません。
エンジニアとしてはAIやマシンラーニング、ニューラルネットワーク、最近では生成AIなど、新しいテクノロジーという点では興味は尽きない人も多いと思います。
そのような新しいテクノロジーはあくまでもツールとして習得し、まずはそもそもの自分の人間力をあげることで、AIに使われる人間、ではなく、AIを上手に使う人間になるための努力をしていきたいと思います。
参考記事: