採用面接もリモートに。面接者として気を付けなければならないことは?

新卒採用面接、キャリア採用面接、会社では日々、様々な面接が実施されているかと思います。

いままでは、面接者も面接官も同じ部屋に集まって実施していた面接が、昨今のコロナの影響で、リモート面接へと形を変えて実施されている企業も多いと思います。

現在私は面接をする側の立場になることが多いですが、これまでの対面の面接とは異なる部分も多く、リモート面接はやはり難しいと感じております。

もちろん遠方の企業に応募する際、リモートで実施できるというのは面接される側にとっては非常に有益なことだと思います。

私も大学卒業前に遠方の企業を面接するために、2泊3日で現地に行って、なんとか複数企業の面接をその日程でスケジューリングして、でも土地勘もないので余裕を持たせたスケジューリングしかできず、という状態でしたので、そういった無駄が排除されるのは良いことだと思います。

この時代の流れは止められないと思いますので、いまはやりづらさを感じるかも知れませんが、リモート面接という形を受け入れていく必要があるのだと思います。

そのような背景もあり、リモート面接を実施してきた経験をもとに、これまでの対面の面接と違って難しい点、気を付けなければならない点はどのようなことか、面接官の目線で感じることをまとめてみたいと思います。

リモート面接の難しさ

まだ不慣れであるということもあり、リモート面接にはいろいろ難しさを感じますが、私は面接する側として、以下の2つは難しいと感じております。

  • 遅延のある1方向の会話になるため、インタラクティブな感じが出にくい
  • 身振り手振りを含めた表情が見えづらい

それぞれについて見ていきたと思います。

遅延のある1方向の会話になるため、インタラクティブな感じが出にくい

基本的には面接のため、面接官が質問をする、それに対して面接者が回答をする、という1方向の会話であることは対面形式でも変わらないとは言えます。

それでも対面形式の場合は、もう少しインタラクティブに会話を弾ませることができると思います。

面接官としても、面接者が緊張されていて硬い感じのまま話されるよりも、すこし余裕をもった会話を聞きたいため、場を和ますような努力もするのですが、リモートですと、この辺りが難しいと感じます。

相手の会話を遮らない、会話の基本だと思いますが、リモートの場合、遅延もあるため、そこを意識すると一呼吸置かなければならず、どうしても会話が弾まない感じがします。

そのため、面接者もどうしても固いままの回答となってしまっている気がします。

身振り手振りを含めた表情が見えづらい

個人的には、面接をしているとき、目や手の動き、体全体の動きを気にします。

ですが、リモートの場合は胸より上くらいしか見えないので、そのあたりの反応が見えずどうすべきか悩みます。

少しいやらしいかも知れませんが、面接をしていて良いと感じた人に対して、答えのない質問をして、それにどのように回答するか、その時にどのような体の反応が出るかを見るのが楽しみです。

しかしリモートの場合は、それが出来ないので、最後の一押しの情報が入手できないのが難しいと感じる最大のポイントになります。

ここでポイントは、「良いと思っている方に対して実施している」ということです。

すでに良い方だと思っておりますので、どのような回答・リアクションであっても問題はなく、その回答・リアクションが候補者を推すポイントになったり、一緒に働くことになった時の育成プランになったり、あくまでも加点の要素になります。

これが入手できず、面接官としては非常に悔しい思いをする時があります。

つまり、逆の立場である面接者の視点に立つと、リモート会議では見えずらいリアクション、これを上手く見せる工夫をすることで、プラスの要素になる可能性があります。

リモート面接の時に気を付けなければならないこととは?

通信環境を整える

ご家庭の都合もあり、簡単に整えるといっても、難しいケースがあるのかも知れませんが、やはり通信が固まってしまうと、会話できる時間が減ってしまいますし、面接者のアピールも伝わりづらくなってしまいます。

家のネット環境は問題ないでしょうか?

モバイルWiFiではなく、家にインターネット回線を引いている場合(できれば引きましょう)、ルータとパソコンをLANケーブルで接続するということもできるかも知れませんので、一度確認してみると良いと思います。

無線LANは便利ではありますが、やはり有線(LANケーブル)で接続した方が安定度は高いと思います。

背景の選び方

こちらは、正直まだ正解が分かっていないのですが、無難にいくのであれば、壁のみの背景になる場所が良いのかな、と考えております。

自分の趣味のモノが映り込むと、アイスブレイクのネタになることもあるかとは思いますが、逆に気を散らしてしまう場合もあると思います。

もちろん、そんなところで面接の合否を決めているわけではないですが、無難か無難ではないかでいうと、無難ではないという答えになってしまうかと思います。

ちなみに、まだ私は出会ったことが無いのですが、バーチャル背景だとどうなんでしょう。

プライバシーを考えれば、バーチャル背景でも良いと思うのですが、個人的にはまだ気になってしまうかもです。ぼかすだけのバーチャル背景であれば大丈夫かなとも思いますが。

まとめ

コロナにより、いろいろなことに変化が訪れております。

リモート面接もその1つだと思いますし、これから先もなくなることはないと思っております。

面接は、その人の将来を決める可能性のあるものですので、面接される側、面接する側双方が納得できるような面接にしていきたいと思います。

そのためには、面接する側のスキルアップが必要だと感じますが、面接される側も少し工夫するだけで印象が変わる可能性があります。

私は面接官として試行錯誤を繰り返しながら、より良い出会いにしていければと思います。

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